FIBAバスケットボールワールドカップ2023、パリ2024の出場枠を確保するには?

パリ 2024

FIBAバスケットボールワールドカップ2023が8月25日〜9月10日の日程でインドネシア、日本、フィリピンで開催される。この大会は、世界王者の称号のほか、オリンピックの出場枠をかけた戦いとなる。

1 執筆者 Olympics.com
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パリ2024オリンピックまで1年を切った今、世界中のバスケットボールファンの目は、アジアの3ヶ国で開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023に注がれている。

8月25日から9月10日にかけて実施される今回のワールドカップで、各チームは世界王者の称号だけでなく、パリ2024オリンピック出場を目指して戦いを繰り広げる。

2024年夏に行われるパリオリンピックに出場できるチームは、ホスト国のフランス代表チームを含め全12チーム。今回のワールドカップではパリ2024出場枠7枠が用意され、最終順位をもとに各大陸(アジア、アフリカ、アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ)の上位チームが出場枠を獲得する。今回の大会を通じて、各大陸の上位チームが出場枠を確保することになるが、オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。

  • アジア…1枠
  • アフリカ…1枠
  • アメリカ…2枠
  • オセアニア…1枠
  • ヨーロッパ…2枠

各競技の出場資格に関する公式資料はこちら

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FIBAバスケットボールワールドカップ2023に出場するアジアチームは?

FIBAバスケットボールワールドカップ2023には全32チームが参戦する。そのうちアジアからは以下、6チームが参戦する(カッコ内は2023年2月27日に更新された最新の世界ランキング)。この中で、最終順位で上位に立ったチームがパリ2024出場枠を獲得する。1次ラウンドとなるグループステージで上位2位に入り2次ラウンドに進出を決めたチームが、アジア勢1位に大きく近づくことになるだろう。

  • フィリピン(40位)…グループA
  • 中華人民共和国(27位)…グループB
  • ヨルダン(33位)…グループC
  • 日本(36位)…グループE
  • イラン(22位)…グループG
  • レバノン(43位)…グループH

関連記事FIBAワールドカップのグループ分け

ワールドカップ後のパリ2024オリンピック予選は?

今回のワールドカップで出場枠を確保できなかったとしても、オリンピック出場のチャンスはまだ残されている。

各国代表チームは、2024年に開催されるFIBAオリンピック予選トーナメント(FOQT: FIBA Olympic Qualifying Tournaments)を通じてパリ2024出場枠の残り4枠を競うことになる。

FIBAオリンピック予選トーナメントでは、参加24チームが6チームずつの4組に分かれてトーナメントを行い、それぞれの勝者がオリンピックへの出場枠を確保する。この予選トーナメントに参加できるチームは以下の24チーム。

  • 3チーム:FIBAワールドカップ2023の最終順位に応じて、アフリカ2位、アジア(オセアニア含む)2位、アメリカ大陸3位の3チーム
  • 16チーム:大陸に関係なく、FIBAワールドカップ2023の最終順位の上から順に、まだ出場枠を獲得していない16チーム
  • 5チーム:ポーランド、バーレーン、クロアチア、バハマ、カメルーン…8月20日に終了したFIBAオリンピックプレ予選トーナメントを勝ち抜いた5チーム。カメルーンはプレ予選トーナメントでセネガルを80-74で下し、2008年以来、初めて予選トーナメントに進出。バハマはアテネ2004オリンピックで金メダルを獲得したアルゼンチンを82-75で下し、予選トーナメント参加を決めた。

FIBAバスケットボールワールドカップ2023では、FIBAオリンピック予選トーナメントへの参加を目指す上でも、できるだけ上位に食い込むことが重要となる。

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