2021年の東京オリンピックの新競技日程詳細がIOC総会で承認

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
IOC総会で新競技日程など準備内容を報告した森喜朗組織委員会会長

東京2020組織委員会は、7月17日、第136回IOC(国際オリンピック委員会)総会で、2021年に延期された東京オリンピックの各競技の新たな日程など準備内容を報告、承認を受けた。2020年7月21日のソフトボール予選から大会がスタートし、23日に開会式、8月9日に閉会式を行う。

IOC総会で準備内容を報告、承認を受ける

東京2020組織委員会は、オンラインで行われた第136回総会のなかで、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来年に延期された東京オリンピックの新たな概要や競技日程など準備内容をプレゼンテーションし、トーマス・バッハ会長や各国の委員らに報告。スポーツに集中し、安全第一で、シンプルな大会運営を目指すとした。

報告後に会見を行った組織委員会の森喜朗会長は、「アスリートにとって、やるのかやらないのか、それがいつなのかどこなのか、少しでも早く知りたいというのが一番だと思っていた。IOC総会で(新日程が)承認を受けたことで、いよいよTOKYO2020に参加しようとするアスリートの皆さんは準備しやすくなったのではないか」と話した。

新型コロナウイルス対策や予算削減など、大会開催に向けて懸案となる事項の具体的な対応は組織委員会、国、東京都の3者によって9月以降に着手するという。

新競技日程は延期前の1日前倒しでスライド開催

新日程が決まった2021年の東京オリンピックでは、大会期間の17日間、42の競技会場で五輪史上最多の33競技339種目が実施される。1日前倒しする形で延期前のスケジュールをほぼ踏襲するなか、開会式翌日の7月24日(金)には、柔道、ウエイトリフティングを含む11種目のメダルが決まる。

また、大会中の週末に人気競技を集中させる。7月31日(土)「スーパーサタデー」には、新種目の陸上混合4x400メートルリレー、柔道混合団体やテニス女子シングルス等の決勝21種目が行われる。翌日の8月1日(日)「ゴールデンサンデー」には、陸上男子100メートル、バドミントン女子シングルス、体操男女種目別決勝4種目など日本人選手の優勝が期待できる25種目が予定される。

伊藤美誠、石川佳純、平野美宇ら日本女子勢が挑む女子卓球は、シングルス決勝が7月29日(木)、女子団体決勝が8月5日(木)に行われる。大会後半にも東京オリンピックからの追加競技・空手、レスリングと日本勢の活躍が期待できる日程が組まれている。

同じく追加競技のスケートボードやBMXフリースタイルなど、東京五輪では若者を象徴する競技を大会中、まんべんなく実施するのも特徴だ。

森喜朗会長らのあとの会見に登壇した室伏広治スポーツディレクターらは、スケジュール関連の質問に答え、延期による大会権利者や会場使用の折衝という難題もあったことから「そのままスライドできたことは奇跡に近いこと」と話した。

東京オリンピック新競技日程(東京2020組織委員会公式サイト)

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