■錦織圭のコーチはマックス・ミルニー氏とマイケル・チャン氏
男子テニスの**錦織圭**には2人のコーチがいる。一人は2019年11月に就任したマックス・ミルニー氏。もう一人は2013年12月から共に歩んできたマイケル・チャン氏だ。
錦織は2019年10月、自身のインスタグラムで2011年から指導を受けていたダンテ・ボッティーニ氏との契約を終えると明らかにした。2020年は新コーチのミルニー氏がツアーに同行して、チャン氏はグランドスラム(4大大会)などの節目で参戦する。
■ロンドン五輪で金メダルを獲得したミルニー氏
ミルニー氏は1977年生まれ。2012年ロンドン五輪では母国ベラルーシの旗手を務め、混合ダブルスで金メダルを獲得している。
活躍の場はダブルスにとどまらず、2003年にはシングルスで世界ランキング18位を記録した。IMGアカデミーを拠点にしていたため、12歳下の錦織とは旧知の仲だ。
■チャン氏は2013年から錦織圭のコーチに就任
チャン氏は1972年にアメリカで生まれた。台湾出身の両親を持ち、16歳でプロに転向した後、1989年の全仏オープンで優勝。17歳3カ月でのグランドスラム優勝は今もなお男子最年少記録だ。
現役時代はツアー通算34勝を挙げ、世界ランキング最高順位は2位。31歳で引退すると、その10年後の2013年12月から、同じアジアにルーツを持つ錦織の専属コーチになった。
■アジア人初のグランドスラム決勝進出
チャン氏とボッティーニ氏による指導を受け、錦織は2014年の全米オープンでアジア人初のグランドスラム決勝進出を果たす。2015年にはメキシコオープンで決勝に進出、世界ランキングは4位まで浮上した。
2019年10月に右ひじの手術を受けたが、ようやく復帰の目処が立った。悲願のグランドスラム制覇を見据え、2人のコーチがこれからも錦織を支えていく。