競泳の日本一を決める、『第95回日本選手権水泳競技大会(JAPAN SWIM 2019)』が、4月2日から8日まで1週間にわたり、東京辰巳国際水泳場で行われる。本大会は、世界選手権大会代表選手選考会、及びユニバーシアード大会水泳競技代表選手選考会を兼ねている。
2020年東京オリンピックを翌年に控えることから、代表争いの前哨戦にもなるが、前大会で4部門を制した池江璃花子(ルネサンス)は、白血病の闘病のため欠場。また、男子でもリオ五輪400メートル個人メドレー金メダルの荻野公介(ブリジストン)も極度のスランプ状態から欠場を選び、男女ともにエースを欠く大会となった。
バタフライ・個人メドレーの瀬戸大也(ANA)にとっては、ライバル荻野の不在のなかで大きな結果を出すチャンスだが、200メートルバタフライでは、昨年覇者の幌村尚(早大)、リオ五輪銀の坂井聖人(セイコー)らがおり、安泰とはいえない。
女子では、200、400メートル個人メドレーの前大会覇者で、日本記録を持つ大橋悠依(イトマン東進)は連覇が期待されている。また、中学生でリオ五輪に出場した背泳ぎの酒井夏海も100メートルで2連覇、200メートルでの3連覇が確実視される。そして、女子自由形でリオ五輪出場経験もある五十嵐千尋(T&G/JSS)は、池江不在の今、改めて注目すべきスイマーだ。
世界選手権を見据え、池江、荻野に代わる新たなエース的存在が浮上するのかが、今大会、最大の見どころとなるだろう。