10月6日から13日にかけウズベキスタン・タシケントで開催されている「2022年世界柔道選手権大会」。大会初日の6日は、男子60kg級と女子48kg級が行われた。
■髙藤直寿がTokyo2020に続き金メダル
男子60kg級には、Tokyo2020オリンピック金メダルの髙藤直寿が日本から出場した。髙藤は準決勝で、Tokyo2020決勝でも戦ったヤン・ヨンウェイ(台湾)と対戦。内股の技ありで破る。決勝ではエンフタイン・アリウンボルド(モンゴル)に小内刈りで一本。Tokyo2020金メダリストが、日本男子最多タイ4度目の世界選手権制覇を果たした。
■角田夏実がオール一本勝ちで女子48kg級連覇
女子48kg級には前回大会優勝の角田夏実、Tokyo2020銀メダルの渡名喜風南が日本から出場。角田は2回戦と3回戦をともえ投げで一本勝ちを収めた。準々決勝以降は寝技が冴える。決勝まで勝ち上がると、最後はカタリナ・メンツ(ドイツ)に 勝利。5試合オール一本勝ちで世界選手権連覇を飾った。
渡名喜は準々決勝で反則負けを喫している。
■日程・放送予定
■日本代表
■見どころ
世界柔道選手権大会は国際柔道連盟(IJF)主催で、夏季オリンピック開催年を除き1年に1回開催される(2021年は開催)。2022年大会はウズベキスタン・タシケントで行われる。
自国開催のオリンピックとなったTokyo2020では、メダルラッシュに沸いた柔道日本代表。男子5階級・女子4階級での優勝を含む12個のメダル獲得した。今回の世界選手権にもTokyo2020で活躍した選手が多数出場。中でも注目はオリンピック史上初兄妹同日優勝を果たした阿部一二三・詩だ。
Tokyo2020に続き、一二三の男子66kg級と詩の女子52kg級は同日(10月7日)開催。世界選手権でも兄妹同日優勝に期待がかかる。詩は2018年、2019年大会に続く3度目の世界制覇なるか。2021年大会はTokyo2020日本代表選手が出場しなかったため連覇は途絶えたが、今回の世界選手権でも頂点を狙う。
男子66kg級の注目は一二三と丸山城志郎の対決だ。両選手はTokyo2020日本代表の座を最後まで争うなど、ライバル関係にある。2017年、2018年大会覇者の一二三に対し、丸山は2019年と2021年大会を制している。今大会でもこの2人による激闘が見られるだろうか。
日本からほかに男子60kg級・髙藤直寿、男子81kg級・永瀬貴規、女子78kg級・濵田尚里のTokyo2020チャンピオンが出場する。女子48kg級には、日本からTokyo2020銀メダルの渡名喜風南と世界選手権連覇を狙う角田夏実の2選手が参戦。日本勢対決の実現も期待される。