10月27日、山形県高鼻町でTokyo2020(東京オリンピック)代表選考レースとなる「全日本50キロ競歩高鼻大会」が行われ、東洋大の川野将虎が日本記録を更新し優勝。鈴木雄介に続く同種目代表に内定した。
学生記録(3時間39分24秒)保持者の川野は前日会見で「1秒をけずり出す歩きをしたい」と述べてレースに臨んだが、その意気込み通り、序盤からレースを主導した。終盤、丸尾知司(愛知製鋼)との競り合いからラスト8キロ前後から2度目のスパート。派遣設定記録の3時間45分0秒のみならず、鈴木雄介の日本記録3時間39分07秒からさらに2分22秒短縮する「3時間36分45秒」でゴールを果たし、見事五輪代表に内定した。
なお、同種目の歴代世界記録はヨアン・ディニズ(フランス)が2014年に記録した3時間32分33秒だが、今季においては川野のタイムが世界最速記録となる。
川野の同種目代表内定は世界陸上2019(世界選手権)を制した鈴木に続く2人目となり、3人目は2020年の日本選手権で決定される。
2位は3時間37分39秒の丸尾、3位は3時間46分23秒の小林快(新潟アルビレックスランニングクラブ)が続いた。
同日に行われたその他のレースの優勝者は、女子50キロは4時間27分51秒の吉住友希(船橋整形外科)、男子20キロは1時間21分59秒の古賀友太(明治大)、女子20キロは1時間34分48秒の河添香織(自衛隊体育学校)だった。