スポーツクライミング・IFSCリードW杯女子|野口啓代、野中生萌ら決勝進出もメダルを逃す

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
惜しくもメダルを逃した野口啓代

10月27日、スポーツクライミング「IFSC リード ワールドカップ 印西 2019」の女子準決勝・決勝が千葉県印西市・松山下公園総合体育館で開催された。東京五輪代表の野口啓代は4位に終わりメダルを逃した。

午前中に行われた準決勝では、野口啓代や森秋彩、野中生萌、伊藤ふたば、谷井菜月、平野夏海、田嶋あいか、大田理裟、廣重幸紀ら日本勢9選手が出場。海外勢がトップ3を独占するなか、野口、野中、谷井、田嶋の4人が決勝に進んだ。

決勝では、キム・ジャイン(韓国)が世界選手権王者のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)を抜いて逆転優勝。野口は健闘するも4位となってメダルを逃した。ほかの日本勢は、野中が5位、谷井が6位、田嶋は8位だった。

IFSC(国際スポーツクライミング連盟)主催の同大会はリードのみのワールドカップシリーズ。リードはロープをつなげたハーネスを装着し、高さ12m以上の壁をどこまで登ることが出来るかを競う種目である。高度のある傾斜の強いコースを登るため、それに対する筋力と最短の手数で登る判断力が求められる。

オリンピック関連情報

スポーツクライミングは東京オリンピック(TOKYO2020)から新たに競技種目に追加された。オリンピックではリード単体での競技ではなく、「リード」「ボルダリング」「スピード」の3種目の複合(コンバインド)で行われる。

東京オリンピック代表内定者

【男子】

  • 楢崎智亜

【女子】

  • 野口啓代

8月に開催されたIFSCクライミング世界選手権で上位7名に入ったうち最上位選手(各国最大1名)が東京オリンピックの同種目代表に内定することになっていた。男子では同大会で優勝した楢崎智亜が、女子では準優勝だった野口啓代が代表に内定した。残る開催国枠となる男女各1枠は11月のオリンピック予選大会などで争われる。

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