3月9日、日本野球機構(NPB)は、3月20日に予定されていた2020年シーズンのプロ野球公式戦開幕を延期すると発表した。開幕延期についてNPBは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響によるものと説明している。
9日にNPBとJリーグと合同の、第2回新型コロナウイルス対策連絡会議が実施され、同会議において専門家チームより「3月20日の開幕は延期が望ましい」との中間答申があり、NPBは今回の決断に至った。引き続き専門家チームの意見を参考にしながら、コロナウイルスの情報を集め、あらゆる想定で日程のシミュレーションを行っていくとした。今後の公式戦については、4月中の開幕を目指す。NPBは、今シーズンのオープン戦を全試合無観客により開催している。
またイースタン・リーグ、ウエスタン・リーグは、無観客の練習試合として開催する。
斉藤惇コミッショナーは延期の決断について、NPB公式ホームページ上で「オープン戦を無観客としたことも苦しい決断だったが、今回はそれ以上に大変苦しい判断となった。選手・スタッフや家族、ファンを守り、同時にプロ野球の文化も守るための決断である」とコメントした。
新型コロナウイルス対策連絡会議について:NPBとJリーグが共同で"コロナウイルス対策連絡会議"を設立