東京の日本武道館で開催中の世界柔道選手権は、8月31日に7日目を終えた。この日は、男子100キロ超級と女子78キロ超級が行われた。
女子78キロ超級の素根輝(環太平洋大学)はこの大会で初の金メダルを獲得した。連覇を目指した朝比奈沙羅(パーク24)は、銅メダル。男子100キロ超級でリオ五輪銀メダルの原沢久喜(百五銀行)は、準優勝となった。
女子78キロ超級の2回戦から出場した曽根は、トーナメントを通じて、一本勝ちで決勝進出。決勝では、ロンドン五輪で金メダル、リオ五輪では銀メダルを獲得しているイダリス・オルティス(キューバ)と対戦。世界ランク1位の強敵を相手に、物怖じせずに仕掛け続けた。試合は、延長の末にオルティスが3つ目の指導を受け、曽根の初優勝が決まった。
世界ランク2位で、連覇を狙った朝比奈は、準々決勝でトルコのカイラ・サイトに反則負け。敗者復活戦に回った。敗者復活戦では、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ブラジルの選手を破り、銅メダルを獲得した。
男子100キロ超級の2回戦から出場した原沢は、準決勝で前回王者の準決勝でグラム・トゥシシビリ(ジョージア)に勝利。決勝ではリオ五輪100キロ級で金メダルのルカシュ・クルパレク(チェコ)と対戦。互いに指導を2つ以上受ける緊迫した試合は、延長ので3つ目の指導を受けた原沢が反則負けを喫した。
来年のTokyo 2020(以下、東京五輪)のテスト大会となった今大会、日本は個人戦で金が4つ、銀が6つ、そして銅メダルが5つを獲得し、大会のメダルランキングでトップ。2位のフランスに大きな差をつける好成績となった。翌9月1日には、団体戦が行われる。