レスリング・アジア選手権は、4月23日から28日にかけて、中国の西安で開催される。オリンピック4大会連続金メダルの伊調馨(ALSOK)が、リオデジャネイロ五輪以来の国際大会出場を果たすことで注目されている。
2年8ヶ月ぶりの国際大会となる伊調は、事前の日本代表強化合宿にも参加したが「状態は80%」と不安も漏らしていた。伊調が2013年から主戦場にする女子フリースタイル58キロ級は、東京五輪では57キロに規定体重が変わる。昨年の全日本選手権57キロ級を制したものの、減量面など課題を抱えた状態だ。
今大会の57キロ級には、中国の新鋭で世界選手権覇者の栄寧寧(中国)が出場予定となっている。5連覇がかかる東京五輪代表へのステップとなる6月の全日本選抜選手権に向けて弾みをつけるためにも、世界クラスとの戦いを制したいところだろう。
また、女子50キロ級では、全日本選手権連覇中の入江ゆき(自衛隊)も五輪代表入りへの好材料を得るため、昨年の3位より上を狙う。
男子では、2018年世界選手権男子フリースタイル57キロ級3位の高橋侑希(ALSOK)、2017年世界選手権グレコローマン60キロ優勝の文田健一郎(ミキハウス)らが東京五輪を見据えた結果を目指すことになる。
一方、世界選手権男子フリースタイル65キロ級覇者の乙黒拓斗(山梨学院大)が負傷した右膝の回復が間に合わずに欠場し、清水洸希(拓殖大学ク)に代替となった。また、86キロ級の松坂誠応(自衛隊)も負傷欠場となり、同じ自衛隊の村山貴裕が出場する。
アジア選手権2019 日本人出場選手
<女子(4月25~26日)>
- 【50kg級】入江ゆき
- 【53kg級】向田真優
- 【55kg級】五十嵐彩季
- 【57kg級】伊調馨
- 【59kg級】稲垣柚香
- 【62kg級】川井友香子
- 【65kg級】類家直美
- 【68kg級】土性沙羅
- 【72kg級】鏡優翔
- 【76kg級】皆川博恵
<男子グレコローマン(4月27~28日)>
- 【55kg級】片桐大夢
- 【60kg級】文田健一郎
- 【63kg級】山田義起
- 【67kg級】高橋昭五
- 【72kg級】井上智裕
- 【77kg級】小路直頌
- 【82kg級】岡嶋勇也
- 【87kg級】角雅人
- 【97kg級】奈良勇太
- 【130kg級】河野隆太
<男子フリースタイル(4月23~24日)>
- 【57kg級】高橋侑希
- 【61kg級】藤田雄大
- 【65kg級】清水洸希
- 【70kg級】志賀晃次郎
- 【74kg級】藤波勇飛
- 【79kg級】阿部侑太
- 【86kg級】村山貴裕
- 【92kg級】松本篤史
- 【97kg級】赤熊猶弥
- 【125kg級】荒木田進謙