レスリングの天皇杯全日本選手権が20日〜23日にかけて東京の駒沢体育館で行われる。
東京五輪に向けた代表枠争いの中で、とりわけ激化しているのが女子57kg級だ。オリンピック4連覇を果たしている伊調馨(ALSOK)が有力とされるが、リオデジャネイロオリンピック63kg級の金メダリスト川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が階級を下げ、57kg級でエントリー。2人の金メダリストによる争いは大きな見どころとなるだろう。
吉田沙保里(至学館大職)がエントリーを見送った女子53kg級では、2018年の世界選手権55kg級で優勝した向田真優(至学館大)が階級を下げてエントリー。53kg級の世界選手権覇者である奥野春菜(至学館大)との世界王者対決が実現する可能性も。
また、女子50kg級でもリオデジャネイロオリンピック女子48kg級金メダルの登坂絵莉(東新住建)と、2017年から世界選手権を2連覇している現世界王者、須崎優衣(早稲田大)の対決も注目だ。
同大会は2019年9月に開催される世界選手権の代表選考会を兼ねており、全日本選手権の優勝者が来年6月の全日本選抜選手権も制した場合、自動的に世界選手権代表となる。世界選手権でメダルを獲得すると、東京オリンピックの日本代表に決定する。2年後の大舞台を見据え、五輪への出場権を懸けた激戦が繰り広げられることになりそうだ。
■2018年天皇杯全日本選手権 日程
12月20日(木)
●予選
男子フリースタイル86・92・97・125kg級
男子グレコローマン63・72・87・97・130kg級
女子55・59・62・72kg級
●決勝
男子フリースタイル92kg級
12月21日(金)
●予選
男子フリースタイル57・61・74kg級
男子グレコローマン67・77kg級
女子65・76kg級
●決勝(リーグ戦の場合は最終ラウンド)
男子フリースタイル86・97・125kg級
男子グレコローマン63・72・87・97・130kg級
女子55・59・62・72kg級
12月22日(土)
●予選
男子フリースタイル65・70kg級
男子グレコローマン55・60kg級
女子50・53・57・68kg級
●決勝(リーグ戦の場合は最終ラウンド)
男子フリースタイル57・61・70・74kg級
男子グレコローマン55・67・77kg級
女子65・76kg級
12月23日(日)
●予選
男子フリースタイル79kg級、男子グレコローマン82kg級
●決勝(リーグ戦の場合は最終ラウンド)
男子フリースタイル65・79kg級
男子グレコローマン 60・82kg級
女子50・53・57・68kg級