【フェンシング】全日本選手権個人戦決勝第2部:男子エペは東京五輪団体金メダリストの加納虹輝が初優勝「ホッとした」

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
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(2021 Getty Images)

第74回全日本フェンシング選手権大会個人戦決勝が11月6日に六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)で開催され、第2部で女子フルーレ、女子サーブル、男子エペを実施。男子エペではTokyo 2020(東京五輪)団体金メダルメンバーの加納虹輝(日本航空株式会社)が村上仁紀(あおぞら病院)を15-4で下し、初優勝を飾った。

「1カ月、この決勝を目指してトレーニングをしてきた」という加納。金メダリストとして多忙な日々を送り、練習量が落ちてしまうこともあったが、「(実力を)見せつけよう、と思って気合が入っていた。それが点数に表れたと思う」と圧巻のパファーマンスを披露した。優勝した心境を問われると、「金メダリストが負けるのはどうかなと思い、プレッシャーもあった。初めての決勝で優勝することができホッとしている」と安堵の表情をのぞかせた。

女子サーブルでは初優勝を狙う髙嶋理紗(オリエンタル酵母工業株式会社)と、過去2度全日本選手権を制覇している江村美咲(株式会社立飛ホールディングス)が対戦。江村は後半に追い上げたものの、序盤のリードを生かした髙嶋が15‐14で接戦を制した。髙嶋は最後の1本勝負を振り返り、「相手が大きく入ってきたので、自分が考えていた技、構えとは違う形になった。瞬間的に切り替えられたのが良かった」と分析。東京五輪では悔しい思いをしたというが、「負け続けていた美咲に勝てたことはいい経験になった。女子サーブルで一番手になり、パリオリンピックでメダルを取りたい」と抱負を語った。

女子フルーレは、決勝に進出していた東莉央(明治安田生命保険相互会社)が練習中の負傷により欠場。そのため上野優佳(中央大学)が不戦勝で優勝、東が準優勝で確定した。試合はスペシャルマッチ形式で行われ、上野が菊池小巻(セガサミーホールディングス株式会社)を14-13で破った。上野は今後を見据え、「国内だけでなく、世界で戦っていけるように技術やメンタルを磨いていかないといけない。世界選手権でメダル争いに食い込めるようにしたい」と語った。

第74回全日本フェンシング選手権大会個人戦決勝公式サイト

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