【テニス】五輪に7度出場&アトランタ五輪銅、インドの英雄パエスが2020年限りで引退表明

1996年のアトランタ五輪で表彰台に立つパエス

元男子ダブルス世界ランキング1位で、アトランタオリンピックの男子シングルスで銅メダルを獲得した46歳、リーンダー・パエス(インド)が2020年限りで引退することを明かした。自身のSNSで公表している。

「2020年、私がこれまで送ってきたキャリアに、ピリオドを打つ。プロの舞台に別れを告げるときがやってきた」

1973年生まれのパエスは1991年にプロキャリアをスタートさせ、これまでグランドスラムを男子ダブルスで8度、混合ダブルスでは10度制している。4大大会を個人ですべて制する「キャリアグランドスラム」を男子ダブルス、混合ダブルスの両方で達成しており、ダブルスの名手として知られる。

また、オリンピックのテニス競技ではインド代表として、1992年バルセロナ大会から2016年リオデジャネイロ大会まで、7大会連続出場を果たしており、これはテニスプレーヤーとして前人未到の記録。

1996年のアトランタ大会では男子シングルスで準決勝進出。セミファイナルでアンドレ・アガシ(アメリカ)に敗れて決勝進出は逃したものの、フェルナンド・メリジェニ(ブラジル)との3位決定戦を制し、銅メダルを獲得している。なお、インドにオリンピックでメダルをもたらしたのは1980年のモスクワ大会以来、4大会ぶりの快挙だった。パエスはインドテニス界のアイコン的存在であり、国民的英雄として親しまれている。

パエスは40歳を過ぎてからもダブルスで老練な試合運びを見せ、2015年には混合ダブルスで全豪、全英、全米と同一年で3つのグランドスラムを制している。

2020年がキャリア最後の年になると発表したパエスだが、東京オリンピックで夏季五輪連続出場を8に伸ばすことができるのかという点でも注目が集まる。

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