かつてシングルスでグランドスラム大会を4度制した元女王、キム・クライシュテルスが2020年3月に現役復帰すると発表した。メキシコのモンテレイ・オープンに向けて調整を続けており、もしコートに立つと、8年ぶりの公式戦出場となる。
クライシュテルスは以前から現役復帰の意向を示していたが、自身のSNSを通して「ここしばらくは膝の状態もいいし、順調にトレーニングも進んでいる。復帰最初の大会を楽しみにしているわ。今後ハードなトレーニングをする必要があるけど、しっかりと準備をしてコートに戻るつもり」とメッセージを発している。
36歳クライシュテルスは、1986年、1990年と2大会連続ベルギー代表としてワールドカップのメンバー入りを果たしたフットボールプレーヤー、レオ・クライシュテルスを父に持つアスリート一家に生まれた。1997年にテニスプレーヤーとしてプロデビューを果たし、2003年にはダブルスで2つのグランドスラムタイトルを獲得。2005年にはシングルスで全米オープンを制している。
シングルス、ダブルスの両方でグランドスラムウイナーとなり、世界ランキングにおいても単複両方で1位に輝いたものの、2007年には一度現役引退を表明。2008年に第1子をもうけていた。その後再びコートへ戻り、2009年、2010年と2年連続でシングルスの全米女王となっている。2011年には全豪オープンも制し、シングルスで4つ目のグランドスラムタイトルを獲得した。
2012年に改めて一線から退き、その後2013年に第2子、2016年に第3子とここまで3人の出産を経験していたが、元女王クライシュテルスは36歳にして2020年3月、再びコートへ戻ることになった。