スポーツクライミングのリード・ワールドカップ印西2019の男子準決勝・決勝が10月27日、千葉県印西市の松山下公園総合体育館で行われた。清水裕登が決勝戦で逆転優勝を果たし、金メダルを獲得した。
午前中から男子準決勝が開催され、清水、波田悠貴、楢崎明智ら3人が決勝に進出した。一方で田中修太、杉本怜、本間大晴、是永敬一郎、藤井快、原田海は惜しくも準決勝敗退となった。
決勝では、準決勝5位だった清水が38+まで登り、36+で首位にいたアルベルト・ヒネス・ロペス(スペイン)を抜いて逆転での優勝を決めた。ほかの日本勢は波田が4位、楢崎が9位だった。
IFSC(国際スポーツクライミング連盟)主催の同大会はリードのみのワールドカップシリーズ。リードはロープをつなげたハーネスを装着し、高さ12m以上の壁をどこまで登ることが出来るかを競う種目。高度のある傾斜の強いコースを登るため、それに対する筋力と最短の手数で登る判断力が求められる。
オリンピック関連情報
スポーツクライミングは東京オリンピック(TOKYO2020)から新たに競技種目に追加された。オリンピックではリード単体での競技ではなく、「リード」「ボルダリング」「スピード」の3種目の複合(コンバインド)で行われる。
東京オリンピック代表内定者
【男子】
- 楢崎智亜
【女子】
- 野口啓代
8月に開催されたIFSCクライミング世界選手権で上位7名に入ったうち最上位選手(各国最大1名)が東京オリンピックの同種目代表に内定することになっていた。男子では同大会で優勝した楢崎智亜が、女子では準優勝だった野口啓代が代表に内定した。残る開催国枠となる男女各1枠は11月のオリンピック予選大会などで争われる。