日本プロサッカーリーグ・Jリーグは8月11日、2020明治安田生命Jリーグ、2020JリーグYBCルヴァンカップなど、全ての公式戦再開に向けて策定された新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインの改訂版を公開。観客の上限を5000人とする「超厳戒態勢」を9月6日まで延長した。
Jリーグは当初、観客の上限を5000人、または会場収容人数の50パーセントで少ない方とする「超厳戒態勢」を8月10日までと設定した。その後8月31日までの延長を決めたが、再延長が決定。「感染拡大状況に鑑み、少なくとも9月6日までは現行の運用を継続する」と説明している。これにより、9月6日までは全会場一律で、ビジター席の設置なし・アルコール飲料のご提供なしで運営される。9月7日以降の対応については、決定次第発表される。
日本野球機構(NPB)とJリーグ合同の「第13回新型コロナウイルス対策連絡会議」が11日に行われた。今回の会議で議題となったのは、濃厚接触者の独自特定について。Jリーグではこれまで2試合が中止となっている。いずれも試合直前に陽性者が判明、もしくは陽性の可能性が非常に高いと判断され、濃厚接触者の特定が間に合わなかったことが中止の原因となっている。
Jリーグの村井満チェアマンは、「PCR検査後、保健所の陽性判定および濃厚接触者の判断が出るまでに期間があり、その期間が試合開催やチーム全体を危険にさらしている」と危惧し、迅速な濃厚接触者の特定が求められるとコメント。行動管理の徹底をし、独自のガイドラインに則り試合の開催可否を判断する可能性を示唆した。