ドイツサッカー1部ブンデスリーガが現地時間9月18日、開幕した。58シーズン目となる今季の開幕カードは、バイエルン・ミュンヘン対FCシャルケ04の一戦。ホームのバイエルンが、リーグ史上初となる開幕戦8得点で8-0の勝利を飾った。
この試合は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規感染者数の基準値を上回ったことで、前日に無観客開催になることが決まっていた。開始早々の4分にドイツ代表セルジュ・ニャブリが豪快に左足のシュートをゴール右上に突き刺すと、バイエルンは次々と好機を演出する。19分には、元シャルケのドイツ代表レオン・ゴレツカが、ペナルティエリア手前中央からトーマス・ミュラーからの落としのパスを冷静に右足でゴール右下に流し込んだ。31分には、ポーランド代表ロベルト・レバンドフスキが自身が獲得したPKを決めて、3-0で試合を折り返す。
後半もバイエルンの勢いは衰えない。47分には、新加入のレロイ・サネがカウンターから圧倒的なスピードを見せる。飛び出したGKを引きつけて並走したニャブリにお膳立てをして4-0とする。ニャブリは59分にも点を決めて、自身初となるリーグ戦でのハットトリックを達成。この活躍で、ニャブリは公式サイトのマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
69分にはレバンドフスキのラボーナから、ミュラーが左足で押し込んで6点目。その2分後にはサネが得意の左足で決めて7-0。終盤に若手選手を投入したバイエルンは、81分に17歳のジャマル・ムシアラが8点目を決め、試合を締めくくった。この得点で、ムシアラはバイエルンのリーグ戦史上最少年得点者となった。
昨季UEFA(欧州サッカー連盟)チャンピオンリーグも制しているバイエルンは24日、ブダペスト(ハンガリー)で行われるUEFAスーパーカップで、UEFAヨーロッパリーグ王者のセビージャ(スペイン)と戦う。国内リーグ戦を挟んで30日にはドイツ・スーパーカップでボルシア・ドルトムントとの一戦も控えており、バイエルンにとってシーズン最初の山場となる。