逮捕された元ブラジル代表FWロナウジーニョが、21日に獄中で40歳の誕生日を迎えた。
パラグアイの偽造旅券を所持していたとしてロナウジーニョは今月4日、パラグアイ・アスンシオンにあるホテルで逮捕された。その後、アスンシオン市内の刑務所で勾留されているロナウジーニョは21日に40歳になった。
ロナウジーニョ40回目のバースデーに合わせ『ESPN』が特集記事を組み、その中で「クラックは刑務所の中に留まっている。パラグアイはブラジルと容疑者引き渡しの条約を結んでいない理由から、英雄は祖国ブラジルに戻ることもままならない」と報じた。
「ロナウジーニョは獄中で囚人番号194番となっている。毎日午後に刑務所内で屋内サッカーを行っており、25名の他の囚人と一緒に汗を流している」
「彼が拘束された事件は調査が進んでいる。パラグアイに呼び寄せた代理人、ダリア・ロペスを拘束すべく現地警察は活動を続けている。マネーロンダリング容疑のほか、偽造文書もこの仲介役が作ったものと見られる」
ロナウジーニョが誕生日を迎えるにあたり「この刑務所は土曜日、ロナウジーニョ40歳の誕生日に合わせて、バーベキューを予定している」と伝えている。
1980年生まれ、40歳となったロナウジーニョは現役時代、グレミオ、パリ・サンジェルマン、バルセロナ、ミランなどでプレー。2002年には日韓ワールドカップでブラジルを5度目の世界一に導き、05-06シーズンにはバルセロナをUEFAチャンピオンズリーグ優勝に導くなど、世界最高の名手としての評価を確固たるものにした。
だが引退後は巨額の借金を抱え、金銭トラブルなどが絶えずにブラジルでも逮捕されていた。3月上旬には偽造パスポートでパラグアイに入国し、現地警察に拘束されていた。
誕生日をまさかの獄中で迎えたロナウジーニョ。40回目のバースデーは収監されている囚人とともに、バーベキューでお祝いすることになっているようだ。