現地時間21日、レアル・マドリー元会長であるロレンソ・サンス氏が他界した。享年76歳。サンス氏は新型コロナウイルスに感染が確認され、闘病生活を送っていた。
サンス氏17日、数日間にわたって高熱が続いたため、病院へと緊急搬送された。その直後に新型コロナウイルス検査で陽性となり、それ以降はサンス氏の息子でありレアル・マドリーのバスケットボール部門の元選手&ディレクター、ロレンソ・サンス・ドゥラン氏が自身のSNSを通じて父親の状態を発信し続けていた。
そして迎えた21日にサンス氏の容態が悪化。ドゥラン氏は「先ほど、父がこの世を去った。このような終わり方はあまりに酷だし、彼にはふさわしくない。私は父がどれだけ素晴らしい人物だったかをよく知っている。とても勇敢で、何においても懸命な姿勢を見せる情熱的な人だった。レアル・マドリー発展のために力を尽くしたことはみなさんもご存知だと思う。我々遺された家族は、彼の功績について誇りに思っている」と報告した。
76歳で亡くなったロレンソ・サンス氏は1985年、レアル・マドリーの理事会に入り、1995年から会長職に就任した。1998年にはレアル・マドリーを32年ぶり、史上7回目となるチャンピオンズリーグ(前身カップ時代含む)優勝に導き、2000年には8回目の欧州制覇も実現させた。
レアル・マドリーは再び成功を収めた一方、経営面では巨額の負債を抱えることとなる。直後の2000年夏に会長選挙を行ったものの、現レアル・マドリー会長フロレンティーノ・ペレスに敗れ、サンス氏は会長職から解かれることに。
その後、サンス氏はマラガCFを買収して同クラブの会長職も務めたが2010年にクラブを手放し、それ以降は第一線から退いていた。