ボタフォゴでのデビューが間近に迫った元日本代表MF本田圭佑について、ブラジルメディアが注目している。
本田圭佑は1月31日にボタフォゴに加わることを明言。その後正式に契約を交わしたものの、選手登録の関係で公式戦出場が先送りになっていた。だが、3月7日に控えているリオデジャネイロ選手権第2節、フラメンゴ戦でようやくピッチに立つことが可能となった。
ブラジルデビュー直前になり、ブラジルメディア『TERRA』は本田圭佑の特集記事を展開。「ホンダはどのようにゴールを奪うのか、これまでのゴールパターンに迫る」という見出しで、次のように紹介している。
「ケイ・ホンダはリオカップにおいて、ボタフォゴの新たな武器となる。この日本人は登録が済み、土曜日にマラカナンでフラメンゴとのクラシコでデビューするかもしれない。まだ90分間フルに戦うのは難しいかもしれないが、指揮官パウロ・アウトゥオリにとって選択肢の一つとなっている」
「プレーメーカーとして知られているケイ・ホンダは、フィニッシュにおいても特殊な才能を発揮する。左利きの彼はデッドボールアーティスト(FKのスペシャリスト)でもあり、パスだけでなくゴールを奪う才能にも長けている。ここで、ホンダのこれまでのキャリアのゴールパターンについて分析した」
「2004年に名古屋グランパスでデビューしたMFは、キャリア(トップチーム&代表Aマッチ)557試合で136ゴールをマークしている。このうち、ホンダは左足で117回ネットを揺らした。これは全ゴールの86%を占める。興味深いのは、利き足ではない右足が5ゴールで、ヘディングでは13ゴール(肩で1ゴール)を決めている。左足で決めるまでのフィニッシュムーブが特徴的で、利き足なら容易にゴールをマークする」
「ワールドカップにおける最初のハイライトは、2010年の南アフリカW杯だろう。日本はラウンド16進出を懸け、デンマークに勝利する必要があった。ホンダは長距離からの直接FKを叩き込み、トーマス・セーレンセンからゴールを奪った」
「ホンダがいることでペナルティエリア付近でのファウルも武器になる。彼が蹴った弾道は揺れて動くFKが多く、相手GKは反応するのが難しい。これまでのキャリアで、直接FKでは19ゴールを決めている」
「アウトゥオリ監督はボタフォゴのトレーニングで、セントラルMFとして起用していた。ホンダはこれまで流れの中で奪った102得点のうち、32はフィールド右側、24は左側、46はピッチの中央から奪ったものであり、ゴールという仕事も期待できそうだ」
ボタフォゴ加入決定から1カ月が経過し、ようやくブラジルデビューが間近となった本田。フラメンゴ戦を前に、改めてどのような選手なのかを詳細に報じるなど、ブラジルでは33歳の日本人MFが大きな関心事となっているようだ。