今や世界屈指のアタッカーとなったフランス代表FWキリアン・ムバッペは、東京五輪参戦に向けて前向きな姿勢を見せていたが、所属先は五輪派遣について認めないようだ。
19歳にしてワールドカップ制覇の立役者となり、所属先のパリ・サンジェルマン(PSG)でも攻撃の主軸となっている現在21歳のムバッペ。フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グレイト会長はムバッペについて「東京オリンピック代表候補の80人のリストに載っている」と明かした。その言葉をスペイン『AS』が伝えている。
「ムバッペはU-23という年齢制限に左右されず、同世代の有望株とともにリストへ入った。だが新シーズンの開幕前になるため、所属先の幹部は五輪の日程(7月23日~8月8日)が好ましくないと思っているようだね」
一方でフランス『レキップ』はムバッペについて「FFFはムバッペを五輪に連れていきたいようだが、パルク・デ・プランスの委員会はFFFとブラジルサッカー連盟(CBF)に、ムバッペとネイマールの派遣を認めないと通知したようだ」と伝えた。
ムバッペはフランスのフル代表でも主軸となっており、6月開催のEURO2020で、フランス代表入りが確実視されている。その後に控えているオリンピックのサッカー競技はFIFA傘下の公式戦とも異なるため、五輪への代表派遣については強制力がない。PSGにとってはオフシーズンに休養期間を設けられない事態は避けたいようで、五輪の代表参加については拒否する姿勢のようだ
すでに東京オリンピック出場を決めているフランスとブラジルだったが、フル代表でもエースのムバッペとネイマールについては、所属先のPSGが参加を認めない構えとなっている。