元ブラジル代表のレジェンド、ロナウジーニョが偽造パスポート所持の疑いで逮捕されたことが明らかになった。
ロナウジーニョは4日、パラグアイ国内で予定されていたイベントに参加するため、アスンシオン市内の高級ホテル「リゾート アンド カジノ ヨット & ゴルフ クラブ パラグアイ」に滞在していた。スイートルームを利用していたロナウジーニョは実兄アシス氏とともにパラグアイ警察に拘束され、パスポートや携帯電話などが押収されたという。
パラグアイメディア『LA NACION』は「水曜の22:30にブラジルのレジェンドが逮捕された。2020年1月7日に発行し、2025年まで有効と記されたこのパスポートは、偽造されたもの」と伝えた。
なお、ロナウジーニョは2015年に環境保護地域のグアイバ湖で、無断で釣り場を建設したことで有罪判決を受けていた。2018年11月には罰金処分に応じ、ブラジルの最高司法裁判所はロナウジーニョからパスポートを押収。事実上、ブラジルからの出国が禁じられている状況だった。
その後、ブラジルから出国できない状況でありながら、ロナウジーニョは2019年ブラジルの観光親善大使に選ばれていた。
1980年生まれ、現在39歳のロナウジーニョは現役時代、グレミオ、パリ・サンジェルマン、バルセロナ、ミランなどでプレー。2002年には日韓ワールドカップ制覇の立役者となり、バルセロナでは05-06シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝を経験するなど、2000年代には世界最高の名手として名を馳せたクラックだった。
ブラジル代表では97キャップで33得点をマークし、2000年のシドニー・オリンピックではU-23ブラジル代表の一員として、2008年の北京オリンピックではオーバーエイジ枠で、五輪の舞台でも戦った。