FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ(W杯)カタール2022出場権を懸けたアジア最終予選(Road to Qatar)初戦、SAMURAI BLUE(男子日本代表)対オマーン代表が9月2日に大阪府・市立吹田サッカースタジアムで行われ、オマーンが1-0で白星を飾った。
88分に決勝ゴールを挙げたFWイサム・アブダラ・アルサビは「素晴らしい得点、素晴らしい試合、素晴らしい勝利」と喜びを隠せない。「一丸となってハードワークした結果」と勝因を挙げ、「まずは私たちのチーム、コーチ陣、スタッフ陣に感謝したい」と語った。
■イバンコビッチ監督「歴史的な勝利に興奮」
オマーン代表を率いるクロアチア出身のブランコ・イバンコビッチ監督は記者会見冒頭「歴史的な勝利に心から興奮した」と語り、「オマーンの人たちにも誇りに思ってほしい」と述べる。
記者から勝因について聞かれると、事前にセルビアで合宿を行えたことを挙げる。また雨中での試合となり「選手は雨に慣れていないため、いくつかの戦術が不可能になった」としながらも、日本代表の試合映像を確認した結果「日本はサイドでのプレーが多く、切り替えの時にチャンスがある」との分析結果を明かした。
イバンコビッチ監督は2005年、イラン代表を率いてドイツW杯アジア最終予選で日本代表に勝利を収めている。その時との違いについては「日本には当時も中田英寿や中村俊輔といった選手がいたが、現在はさらに海外クラブ所属の国際的な選手が増えている」と語る。そして「私たちにも夢があります。それは、このような試合をしてオマーンの人々に誇りを持ってもらうことで、その夢はかないました」と締めくくった。
オマーンは7日、ホームでサウジアラビア代表と対戦。日本は同日、カタールのドーハでアウェイ・中国代表戦に臨む。