ジョルジア・ヴィラは、簡単にあきらめるような人ではない。東京2020の開会式の数日前に足首を痛めた彼女は、オリンピック出場の夢を断たれた。最初の頃は、辛い思いでいっぱいだった。「同じ境遇にあったアスリートがそうであるように、私も考えました。もう十分だ。やめたい。もうこれ以上体操はできない。でもそれが普通だと思うんです」と、イタリア人選手は打ち明けた。しかしユースオリンピックを3度制した彼女は、見事に復活した。この夏のヨーロッパ選手権の団体競技で金メダルを獲得したのだ。彼女のオリンピック出場に賭ける思いは、これまで以上に強くなっている。