シンガポール2010

シンガポール2010は、史上初のユースオリンピック（YOG）だ。当時のIOC会長ジャック・ロゲ氏は、スポーツをする時間が減り、代わりにインターネットやテレビに費やす時間が増えている若い世代に刺激を与えることを目的に、YOGの開催を発案。夏季ユースオリンピック大会、シンガポール2010は、多様性、友情、希望、そしてオリンピックの理想を称えると同時に、シンガポールを世界に紹介した。

シンガポール2010のキャッチフレーズ「blazing the trail」は、ユースオリンピックが若いアスリートに新たな機会を提供したこと、そして、初回大会の開催地として今後のYOGのモデルを築いたことを表している。この大会では、26競技201種目に3,524名のアスリートが参加し、バスケットボール3x3といった新競技も採用された。また、新たな改革へのインキュベーターとして、YOGシンガポール2010ではオリンピックバリュー、サステナビリティ、ウェルネス、ヘルシーライフなどに関連した50以上のアクティビティを用意し、アスリートのために幅広い教育プログラムを実施した。この世界規模のイベントの第一回大会を開催するにあたり、2万人ものボランティアが尽力した。