チトー大統領の死から数年が経過したものの、ユーゴスラビア分裂前にボスニア・ヘルツェゴビナの都市サラエボで開催された大会。それぞれのオリンピアードでは文化イベントも開催されているが、監督のキム・タカルは本ドキュメンタリーでそういったイベントにもスポットライトを当てた。クロスカントリースキーのマルヤ=リーサ・キルベスニエミ、フィギュアスケートのカタリナ・ビット、そしてアイスダンスのイギリスペア、トービル/ディーン組といった金メダリストたちについては徹底的な分析がなされている。スキー競技では雪と霧に視界を奪われたものの、タカルはゲレンデでのドラマとスキルの応酬をフィルムに収めた他、不安と期待で揺れる有名アスリートたちの声も集めている。 キム・タカル 1984 | 82分 | 2015 IOC 修復版