【男子テニス国別対抗戦】デビスカップ・ファイナルの日程&放送予定、出場国紹介|錦織圭を欠く日本は上位進出を目指す

2 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
錦織に代わって日本のエースとしての活躍が期待される西岡良仁

男子テニス国別対抗戦、デビスカップ・ファイナルが11月18日から24日にかけてスペイン・マドリードで開催される。”テニスのワールドカップ”と称される今大会で、日本代表は上位進出を目指す。ここでは、デビスカップ・ファイナルの日程と放送予定、出場国について紹介する。

デビスカップ・ファイナル2019の結果・関連ニュース

11/19(火):日本はフランスに惜敗
11/20(水):セルビアに完敗した日本はグループリーグ敗退決定

デビスカップ・ファイナル2019:日程&結果

○グループステージ

※時間はすべて日本時間

グループA(フランス、セルビア、日本)

セルビアがグループA1位でノックアウトラウンド進出。

グループB(クロアチア、スペイン、ロシア)

  • 11月18日(月)24:00:クロアチア 0-3 ロシア
  • 11月19日(火)26:00以降:スペイン 2-1 ロシア
  • 11月20日(水)26:00以降:クロアチア 0-3 スペイン

スペインがグループB1位で、ロシアは2位のうち成績上位でノックアウトラウンド進出。

グループC(アルゼンチン、ドイツ、チリ)

  • 11月19日(火)19:00:アルゼンチン 3-0 チリ
  • 11月20日(水)19:00:アルゼンチン 0-3 ドイツ
  • 11月21日(木)19:00:ドイツ 2-1 チリ

ドイツがグループC1位で、アルゼンチンが2位のうち成績上位でノックアウトラウンド進出。

グループD(ベルギー、オーストラリア、コロンビア)

  • 11月18日(月)24:00:ベルギー 2-1 コロンビア
  • 11月19日(火)26:00以降:オーストラリア 3-0 コロンビア
  • 11月20日(水)26:00以降:ベルギー 1-2 オーストラリア

オーストラリアがグループD1位でノックアウトラウンド進出。

グループE(イギリス、カザフスタン、オランダ)

  • 11月19日(火)19:00:カザフスタン 2-1 オランダ
  • 11月20日(水)19:00:イギリス 2-1 オランダ
  • 11月21日(木)19:00:イギリス 2-1 カザフスタン

イギリスがグループE1位でノックアウトラウンド進出。

グループF(アメリカ、イタリア、カナダ)

  • 11月18日(月)24:00:イタリア 1-2 カナダ
  • 11月19日(火)26:00以降:アメリカ 1-2 カナダ
  • 11月20日(水)26:00以降:アメリカ 1-1 イタリア

カナダがグループF1位でノックアウトラウンド進出。

○決勝トーナメント

各グループの1位と、2位のうち成績上位2チームが決勝トーナメントに駒を進める。

  • 11月21日(木)26:00以降:準々決勝(グループD1位オーストラリア 1-2 グループF1位カナダ)
  • 11月22日(金)19:00:準々決勝(グループA1位セルビア 1-2 2位のうち成績上位ロシア)
  • 11月22日(金)26:00以降:準々決勝(グループB1位スペイン 2-1 2位のうち成績上位アルゼンチン)
  • 11月22日(金)26:00以降:準々決勝(グループE1位イギリス 2-0 グループC1位ドイツ)
  • 11月23日(土)19:00:準決勝 ロシア1-2カナダ
  • 11月23日(土)26:00以降:準決勝 イギリス1-2スペイン
  • 11月24日(日)24:00:決勝 カナダ0-2スペイン

※時間は全て日本時間

デビスカップ・ファイナル2019:放送予定

デビスカップ・ファイナルの放送・配信はWOWOWとDAZNで行われる。WOWOWでは日本戦全試合を含む、注目試合を連日放送。オンデマンドではテレビ放送のない試合を配信する。DAZNはグループラウンドで日本戦2試合を含む全3試合を配信。日本が決勝トーナメントへ進出した場合は追加で配信が行われる予定となっている。

大会1日目/11月18日(月)

<BS放送>

  • WOWOWライブ:イタリアvsカナダ 23:45~翌日11:00(LIVE/無料放送)

<ネット配信>

大会2日目/11月19日(火)

<BS放送>

  • WOWOWライブ:フランスvs日本 18:50~25:50(LIVE)
  • WOWOWライブ:大会2日目ナイトセッション 25:50~翌日9:30(LIVE)

<ネット配信>

大会3日目/11月20日(水)

<BS放送>

  • WOWOWライブ:セルビアvs日本 18:50~25:50(LIVE)
  • WOWOWライブ:大会3日目ナイトセッション 25:50~翌日9:30(LIVE)

<ネット配信>

  • DAZN:セルビアvs日本 19:00~(LIVE)
  • WOWOWオンデマンド:セルビアvs日本、クロアチアvsスペイン 19:00~(LIVE)
  • WOWOWオンデマンド:アルゼンチンvsドイツ、アメリカvsイタリア 19:00~(LIVE)
  • WOWOWオンデマンド:イギリスvsオランダ、ベルギーvsオーストラリア 19:00~(LIVE)

大会4日目/11月21日(木)

<BS放送>

  • WOWOWライブ:フランスvsセルビア 18:50~25:50(LIVE)
  • WOWOWライブ:準々決勝オーストラリアvsカナダ 25:50~翌9:30(LIVE)

<ネット配信>

大会5日目/11月22日(金)

<BS放送>

  • WOWOWライブ:準々決勝セルビアvsロシア 18:30~25:30(LIVE)
  • WOWOWライブ:準々決勝アルゼンチンvsスペイン 25:30~9:30(LIVE)

<ネット配信>

大会6日目/11月23日(土)

<BS放送>

  • WOWOWライブ:準決勝ロシアvsカナダ 18:30~25:30(LIVE)
  • WOWOWライブ:準決勝イギリスvsスペイン 25:30~翌9:30(LIVE)

<ネット配信>

  • WOWOWオンデマンド:準決勝ロシアvsカナダ、準決勝イギリスvsスペイン 18:30~25:50(LIVE)

大会7日目/11月24日(日)

<BS放送>

<ネット配信>

デビスカップとは?

「デビスカップ」は1900年から毎年開催されている男子テニスの国別対抗戦である。今大会はフォーマートを一新し、男子テニス最強国を決める。

前回大会までは1年をかけて16カ国がトーナメント戦を実施し、優勝チームを決めていた。今大会からは前回大会の上位4カ国と2月に行われた予選を通過した12カ国、主催者が推薦する「ワイルドカード」2カ国が決勝大会に出場し、6グループ3チームに分かれて総当たり戦を行う。その後、各組1位の国と2位の中で成績上位2カ国が決勝トーナメントに進出し、優勝国を決定する方式となった。また、試合方式もシングルス4試合とダブルス1試合の5セットマッチからシングルス2試合とダブルス1試合の3セットマッチに変更された。

なお、前回大会はクロアチアが優勝し、他のベスト4にはフランス、アメリカ、スペインが入った。日本は1回戦敗退という結果だった。

出場日本人選手

今季のATPマスターズ1000でベスト8に進出した西岡良仁や先日行われた「プレイフォード・テニス国際」で準優勝をした内山靖崇ら実力派が選出された。ダブルスの世界ランキングで日本人最上位のマクラクラン勉もメンバー入りを果たした。

なお、日本のエース・錦織圭は右肘の手術を受けたため、今大会を辞退した。

関連記事:デビス杯欠場の錦織圭が右肘手術へ

  • 西岡良仁(シングルス/世界ランキング69位)
  • 内山靖崇(シングルス/世界ランキング78位)
  • 杉田祐一(シングルス/世界ランキング102位)
  • ダニエル太郎(シングルス/世界ランキング112位)
  • マクラクラン勉(ダブルス/世界ランキング44位)

デビスカップ・ファイナル2019 出場チーム紹介

フランス(デビス杯ランク:1位)

ガエル・モンフィス、ブノワ・ペール、ジョー・ウィルフリード・ツォンガなど世界ランキング上位選手が名を連ねる。2年ぶり11度目の栄冠を手に入れる準備は整った。

セルビア(デビス杯ランク:8位)

今季、ウィンブルドンを制すなど円熟味を増しているノバク・ジョコビッチが選出された。強豪フランス、日本と同組になったグループステージを突破し上位進出を目指す。

日本(デビス杯ランク:14位)

エースである錦織圭が右肘の手術で辞退、西岡良仁が今月開催のタリ・オープンを肩の負傷で欠場するなど不安な点は多い。それでも、各大会で経験を積んでいる選手たちの力を合わせてグループステージ突破を狙う。

クロアチア(デビス杯ランク:2位)

前回大会の優勝チーム。世界ランキング28位にいるボルナ・チョリッチが前回大会に続いて代表選手に選ばれた。ダブルスは世界ランク上位者であるイワン・ドディグらが揃っており強みになっている。

スペイン(デビス杯ランク:7位)

前回大会のベスト4に名を連ねた強豪国。今大会には世界ランキングのトップに位置しているラファエル・ナダルを招集した。テニスの最強国という称号を狙い、本大会に臨む。

ロシア(デビス杯ランク:17位)

全米オープンで準優勝・ATPファイナルズに初出場するなど成長著しいダニール・メドベージェフが選出された。前回大会優勝国クロアチアとベスト4・スペインが同居する死の組を突破する陣容は整えてきた。

アルゼンチン(デビス杯ランク:3位)

主催者推薦の「ワイルドカード」で出場が決定した。前回大会はファイナルに出場できなかったものの、2016年にはクロアチアを下して優勝しており、実力は侮れない。

ドイツ(デビス杯ランク:11位)

世界ランク7位のアレクサンダー・ズベレフが不在の中、同35位のヤンレナード・スタルフがチームを牽引する。予選を通過して本戦出場を決めて代表国として恥じない戦いを披露できるか注目される。

チリ(デビス杯ランク:18位)

予選でシード国のオーストリアを倒して本戦出場権を獲得した。1976年に準優勝をするなど古豪である。久しぶりの参加となる今大会ではアルゼンチン・ドイツという強豪国から白星を手に入れられるかに期待がかかる。

ベルギー(デビス杯ランク:4位)

2017年に準優勝、前回大会でベスト8に進出した本大会を代表する国。予選ではブラジルを相手に3-1で勝利し、7大会連続でのファイナル出場を決めた。今回は一度も手に入れていない金メダルを獲得を目指す。

オーストラリア(デビス杯ランク:9位)

2月に行われた予選ではボスニア・ヘルツェゴビナを4-0で下して今大会への出場を内定させた。デビスカップでの優勝回数はアメリカに次ぐ28回を誇る。2003年以降1位になれていないが、大舞台での経験は豊富だ。

コロンビア(デビス杯ランク:15位)

非シード国として参加した予選でシード国のスウェーデンを倒して本大会への出場を決めた。国単位でのランキングでは日本に次ぐ18位に位置しており、実力は折り紙付きだ。

イギリス(デビス杯ランク:5位)

ヨーロピアンOPでスタン・ワウリンカ(スイス)を下して復調の兆しを見せた元世界ランク1位アンディ・マレーがメンバー入り。2016年以来の出場となるマレーを中心とした人選で狙うは2015年以来の金メダルだ。

カザフスタン(デビス杯ランク:12位)

2011年から前回大会までに5回もベスト8に進出し、近年急激に力を付けてきている代表国。今大会では準々決勝の壁を越えてベスト4、さらには優勝を目指していく。

オランダ(デビス杯ランク:16位)

予選ではシード国のチェコと対戦し、3-1で勝利した。デビスカップでの最高成績は2001年のベスト4。格上のイギリス、カザフスタンと同じグループEを勝ち抜いて勢いに乗れるか。

アメリカ(デビス杯ランク:6位)

デビスカップを今まで32回も優勝してきた強豪国。近年は1位になることができていないものの、実績は他国を凌駕する。今大会には22歳で世界ランク32位のテイラーフリッツなどが招集された。

イタリア(デビス杯ランク:10位)

2014年には準決勝、16年から3大会連続で準々決勝に進出するなど力を取り戻してきた。グループステージでは優勝候補のアメリカと同組だが、1位で突破できる力は持っている。

カナダ(デビス杯ランク:13位)

予選ではスロバキアと当たり、3-2の接戦を制してファイナルへの参加権を獲得した。2013年には準決勝、15年には準々決勝に駒を進め実力を証明してきた。今大会では、6年前のベスト4を超える成績を披露できるかに注目がかかる。

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