東京五輪の男子マラソン代表選手争い|大迫傑の日本記録を超えられるか

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
びわ湖毎日に出場する川内優輝

Tokyo 2020(東京五輪)の男子マラソン代表争いが最終局面を迎えている。残り1枠の切符をかけて、実力派のランナーたちが「びわ湖毎日マラソン大会」に出場。男子マラソン代表争いの見どころを紹介する。

東京五輪・男子マラソン代表争いについて

代表内定の条件

東京五輪男子マラソン代表の残り1枠は、3月8日(日)に行われる「びわ湖毎日マラソン大会」の結果を受けて決まる。3月1日(日)の東京マラソンで大迫傑(ナイキ)が2時間05分29秒の日本新記録を樹立。びわ湖毎日でその記録を上回る選手が出なければ、大迫が東京五輪男子マラソン代表に内定する。

内定済の選手は2人

東京五輪の男子マラソン代表には、中村匠吾(富士通)と服部勇馬(トヨタ自動車)の2人がすでに内定している。昨年9月に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)において、中村は2時間11分28秒で優勝、服部は2時間11分36秒で2位に入り、東京五輪内定の切符をつかんだ。

びわ湖毎日で代表内定を狙う選手

3月8日(日)のびわ湖毎日には、2時間08分14秒の自己記録を持ち、ドーハ世界陸上に出場するため昨年9月のMGCを辞退した川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)のほか、2017年に2時間08分59秒の記録を出した野口拓也(コニカミノルタ)が出場する。また、MGC4位の大塚祥平(九電工)や同7位の鈴木健吾(富士通)、同12位の山本浩之(コニカミノルタ)、MGC途中棄権の荻野皓平(富士通)が東京五輪出場をかけて、びわ湖毎日に臨む。

リオ五輪の男子マラソン代表選手

2016年のリオ五輪男子マラソンは五輪初出場の佐々木悟(旭化成)、石川末広(ホンダ)、北島寿典(安川電機)が入賞を目指して挑んだ。

リオ五輪男子マラソンの成績

佐々木は2時間13分57秒、石川は2時間17分08秒、北島は2時間25分11秒に終わり、入賞を果たすことはできなかった。金メダルはケニアのエリウド・キプチョゲで2時間08分44秒、銀メダルはエチオピアのフェイサ・リレサで2時間09分54秒、銅メダルはアメリカのゲーリン・ラップで2時間10分05秒だった。

東京五輪男子マラソン代表の残り1枠には、日本記録保持者の大迫が入るのか、それとも他の選手が記録を更新して滑り込むのか、びわ湖毎日の結果ですべてが決まる。

びわ湖毎日マラソン大会

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