東京オリンピック延期日程が来年7月23日から8月8日に正式決定|チケットはそのまま使用可
3月30日、TOKYO 2020(東京オリンピック・パラリンピック)組織委員会の理事会が行われ、同委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、東京都、政府の4者により、東京オリンピックの日程を来年2021年7月23日から8月8日とすることで正式に合意に至った。
春開催などの案も伝えられたが、最大の懸念である新型コロナウイルス感染終息までの期間を長く確保することに加え、これまでの開催計画を踏襲するため、2020年度の日程とほぼ同時期となった。
延期にあたり、購入したチケットは原則そのまま使用できるとし、諸処の事情から来場困難な場合など、希望者に払い戻しを行う予定とした。約8万人のボランティアについてもすでに必要人数からの参加の意思承諾を得ており、配置される会場など決定後の意思確認を経て、来年の大会での活動を要請するという。
予定されていた各競技のテスト大会(18大会)については一律延期とし、新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえつつ開催時期・規模を再検討する。
また、大会名称についても「東京2020(TOKYO2020)」を引き続き使用し、オフィシャルグッズ、トーチ、エンブレム、マスコット等の継続利用が可能としている。
チケットの取り扱いについて(東京2020公式チケットサイトへ)
同26日に福島県のJヴィレッジでグランドスタートを迎えるはずだった聖火リレーについては、予定のランナーは優先的に走行できる形で引き続き調整を進めるという。
また、小池百合子東京都知事は緊急会見を行い、「(トーマス)バッハIOC会長、都知事の私、森喜朗会長、橋本聖子大臣(五輪担当相)で電話会談を行い、日程に関して合意に至りました」と話した。
夏季開催ということで懸念される点については、「暑さ対策や台風に課題は残っている。これまでの知見から大会の準備を進めていく」とした。