全豪オープン・女子シングルス決勝が2月20日に開催。大坂なおみ(日清食品)が通算4度目のグランドスラム制覇をかけ、ジェニファー・ブレイディ(アメリカ)と対戦する。ここではグランドスラムの賞金額、大坂と錦織圭(同)のキャリア通算獲得賞金について紹介する。
全豪オープンの賞金額
全豪オープンの賞金総額は年々増加している。2021年は8000万豪ドル(約66億円)で、2020年から900万豪ドル増額された。一方で今大会の男女シングルス優勝賞金は275万豪ドル(約2億2000万円)で、2020年の412万豪ドルから減額となっている。下位ラウンドの賞金に多く割り当てられることとなった。
■2021年
- 賞金総額:8000万豪ドル(約66億円)
- 男女シングルス優勝賞金:275万豪ドル(約2億2000万円)
■2020年
- 賞金総額:7100万豪ドル(約53億8000万円)
- 男女シングルス優勝賞金:412万豪ドル(約3億1000万円)
グランドスラム賞金額
全仏オープン
2020年の全仏オープンは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、開催時期が5月から9月に延期となった。2020年の賞金総額は2019年から約10%減額の3800万ユーロ。男女シングルス優勝賞金は約30%減額となり、下位ラウンドの賞金割合が増加した。
2021年大会は5月23日から開催される予定となっている。
■2020年
- 賞金総額:3800万ユーロ(約46億7000万円)
- 男女シングルス優勝賞金:160万ユーロ(約2億円)
■2019年
- 賞金総額:4266万ユーロ(約52億3800万円)
- 男女シングルス優勝賞金:230万ユーロ(約2億8200万円)
ウィンブルドン
2020年のウィンブルドンは新型コロナウイルスの影響により中止となった。大会を主催するオール・イングランド・ローン・テニス・クラブ(AELTC)は、2020年大会の出場予定者に対し、総額1000万ポンド(約13億5000万円)を分配した。2019年の賞金総額と男女シングルス優勝賞金は以下の通り。
■2019年
- 賞金総額:3800万ポンド(約51億2500万円)
- 男女シングルス優勝賞金:235万ポンド(約3億2,000万円)
全米オープン
2020年の全米オープンは日程の変更こそなかったものの、新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となった。一方、賞金総額は5340万米ドルで、2019年からの減少は約6.7%減にとどまった。優勝賞金は約22.1%減となっており、全豪や全仏と同様、下位ラウンドの賞金割合が増加している。
■2020年
- 賞金総額:5340万米ドル(約46億7000万円)
- 男女シングルス優勝賞金:300万米ドル(約3億1000万円)
■2019年
- 賞金総額:5720万米ドル(約52億3800万円)
- 男女シングルス優勝賞金:385万米ドル(約4億1580万円)
大坂なおみ・錦織圭の累計獲得賞金
3度のグランドスラム制覇(全豪オープン1回/2019年、全米オープン2回/2018,2020年)を含む6度のWTAツアー優勝を誇る大坂は、キャリア通算1777万234米ドル(約18億7300万円)の賞金を獲得している。2019年1月28日のWTAシングルスランキングでは1位(最新のランキングは3位)に立った。
男子の錦織圭は、ATPツアーシングルスで通算12勝をマークしている。グランドスラムでは、2014年全米オープン準優勝が最高成績。2015年3月2日のATPシングルスランキングでは、日本人最高位となる4位(最新のランキングは42位)にランクインした。キャリア通算賞金額は、2411万635米ドル(約25億4000万円/ダブルスでの賞金含む)となっている。