卓球のワールドカップ団体戦は女子決勝が10日に行われ、日本は中国に0-3で敗れ、準優勝となった。日本は2018年大会に続き、2大会連続の準優勝。中国は今回の優勝で大会8連覇となった。
第1試合のダブルスでは、石川佳純/平野美宇ペアが陳夢/劉詩雯ペアと対戦。7-11、9-11と2ゲームを先取された石川/平野ペアは、第3ゲームでリードを奪い、この試合初のゲームポイントを迎える。しかし、ここから逆転を許し、10-12で第3ゲームも奪われるとゲームカウント0-3で第1試合を落とした。
続く第2試合のシングルでは、伊藤美誠が孫穎莎を相手に2ゲームを先取するが、ここから孫穎莎が反撃。最終ゲームは一進一退の攻防が続くも、伊藤が先にマッチポイントを迎える。しかし、ここでも孫穎莎が粘りを発揮すると、10-12で最終ゲームを奪われ、ゲームカウント2-3で敗戦。
早くもあとがなくなった日本は、平野美宇が第3試合のシングルに登場し、巻き返しを狙う。しかし、この試合でも中国が強さを見せ、劉詩雯が平野にストレート勝ち。この勝利により、中国の卓球W杯団体戦優勝が決まった。
第2試合でマッチポイントを手にしながら敗れた伊藤美誠は、「プロツアーで対戦して、今回も対戦して、中国人選手に対する特別感がなくなっていて、もちろん強い選手なんですけど、勝っていかないといけない存在でもあって…そういう選手に毎回こうやっていい勝負ができるのは自分の中で実力が上がっている証拠だなと思います」と手ごたえを口にした一方で、「孫(穎莎)選手も今日は自分らしさも全然出ていなくて、緊張していたと思います。そういう孫選手にも勝っていかないといけないので…どんな選手にも勝てるようにしていくというのは今の課題でもあるんですけど、今後の課題だなと感じました」と振り返った。
また、馬場美香監督も「中国に簡単に勝つということはないと思います。勝つとすれば競ったところでポイントを取って、プレッシャーを与えながら勝つというのが今の日本にできることだと思っています。そういう意味では10ポイントを取ってからのゲームを落としたというのは、今回としては非常に課題でもありますし、結果としてはそこは自分としては良くなかったと思っています」と課題を口にした。
日本女子代表は優勝こそ逃したものの、準優勝という成績を残し、来年行われる東京五輪に向けて収穫と課題を得た大会となった。
卓球ワールドカップ団体戦 女子決勝 日本vs中国 結果
第1試合
石川佳純/平野美宇ペア
● 7-11、9-11、10-12
陳夢/劉詩雯ペア
第2試合
伊藤美誠
● 11-8、11-9、6-11、7-11、10-12
孫穎莎
第3試合
平野美宇
● 3-11、8-11、5-11
劉詩雯
第4試合
石川佳純
0-0(実施なし)
孫穎莎
第5試合
伊藤美誠
0-0(実施なし)
陳夢