テニス専門メディア『Tennis World』が、ロジャー・フェデラー(スイス)についての特集記事を組んだ。
記事では「フェデラーは2020年、大きな目標を持っている。それは「グランドスラム優勝回数20を、19度制しているラファエル・ナダルに並ばれずに伸ばすことだろう。そして明確な目標となっているのが、ウィンブルドンとその直後に控えている東京オリンピックで金メダルを獲得すること。これがフェデラー2020年最大の目標だ」と伝えている。
「ウィンブルドンにおいて、すでにフェデラーは8度の優勝回数を誇る。これは歴代最多の優勝回数となるが、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が今後数年でフェデラーの優勝回数に追いつくかもしれない」
「フェデラーは夏に照準を定め、そこまで参戦する大会も選定している。6月中旬から8月中旬にかけて、最高のコンディションに持っていくための準備を進めているようだ」
フェデラーは2000年のシドニーオリンピックから2012年のロンドン大会まで4大会連続で五輪出場を経験。北京大会ではスタン・ワウリンカとのコンビにより、ダブルスで金メダルを獲得。ロンドン大会ではシングルスで決勝進出を果たしたものの、アンディー・マレー(イギリス)に決勝で敗れ、銀メダルに終わった。2016年のリオデジャネイロ大会は負傷により出場を断念している。
フェデラーにとっては東京オリンピックは2大会ぶり5度目の五輪であり、キャリア最後のオリンピックになると見る向きも。フェデラーは東京オリンピックで悲願のシングルス金メダルを獲得できるのかどうかは、テニス競技における五輪での注目ポイントとなりそうだ。