セーリング470級全日本選手権:五輪代表の吉田愛、吉岡美帆組が総合優勝

1 執筆者 小川秀彦
吉田・吉岡ペアは五輪代表として並み居る男子ペアを退ける形で総合優勝(写真は世界選手権)

セーリング470級の全日本選手権が11月19日から24日まで、Tokyo2020(東京オリンピック)と同じ会場となる江ノ島ヨットハーバーで行われ、東京五輪女子代表の吉田愛、吉岡美帆(ともにベネッセ)組が総合優勝した。

全日本470級選手権は、全日本女子470級選手権を同時に開催し、男女関係なく競技を行う大会。69艇・138選手が参加。2024年のフランス・パリ五輪からは470級が男女混合種目に変更される関係から、今大会にも男女ペアが複数参加した。また、今大会の女子ペアは4組のみだが、女子ペアが優勝した場合、女子選手権勝者としても表彰されるため、二冠扱い(全日本と全日本女子)となる。

東京五輪代表に内定している吉田・吉岡ペアは第1・第2レースで男子ペアにわずかに遅れを取るも、第3レースから第5レースまで首位をキープするなど、常に上位をキープ。並み居る男子ペアをおさえて堂々の優勝、二冠を達成した。同ペアとしては2013年以来2度目の戴冠となった。

個人では3度目の制覇となる吉田は優勝を喜ぶ一方、「トレーニング方針を見直すことができたのが収穫」と大会公式サイトを通じてコメント。同じく2度目の制覇の吉岡も「久しぶりのレースでまだまだと感じる部分があった」と五輪本番に向けた再調整を意識した。吉田・吉岡ペアは年明けからの欧州遠征でさらなる調整を続ける。

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