FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選 兼 AFCアジアカップ中国2023予選・日本代表(SAMURAI BLUE)対 タジキスタン代表が6月7日、パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)で行われた。日本は橋本拳人と川辺駿の代表初ゴールなどで、4-1の勝利を収めた。
■橋本拳人「ゴールは良かったが、もう少し前に厚みを持たせられた」
日本は6分に古橋亨梧(ヴィッセル神戸)のゴールで先制するが、9分にW杯アジア2次予選初失点を喫しタジキスタンに同点に追いつかれる。この日ボランチで先発出場した橋本拳人(FCロストフ/ロシア)は、「1点取ったあとに少し後ろに重くなった中で失点した。チームとしては良くない形。ああいう失点はチームを難しくしてしまう」と反省した。
チームはその後勝ち越しに成功。橋本も51分、山根視来(川崎フロンターレ)のクロスを右足で合わせ、チーム3点目をマークした。橋本は「コースが見えていた。枠に入れることを意識して、その通りに打てたので良かった」と自身の代表初ゴールを振り返る一方で、「ゴールは良かったがそれは自分の仕事じゃない。前半は攻めあぐねていたので、もう少し前に厚みを持たせられた。試合中に修正しないといけない点はたくさんあった」と課題を口にする。
日本代表は11日に、キリンチャレンジカップ2021でセルビア代表と対戦。15日にはW杯アジア2次予選最終戦・キルギス代表戦に臨む。橋本は既に進出を決めているW杯アジア最終予選を見据え、6月の2試合でレベルアップに取り組む。
もっとチームにチャンスを作るパスや立ち位置を考え直さないといけない。チームをうまく回すことは自分の課題なので残り2試合で上げていきたい。
■初ゴールの川辺駿「毎試合アピールしたい」
代表初先発出場を果たしたボランチの川辺駿(サンフレッチェ広島)は、積極的に前線に顔を出し攻撃に絡んだ。自身のプレーを「ボールを前に運ぶタイミングでは、くさびからの良いサポートが増えた。そこはもっと増やし、質を高くしたい」と評価。一方、チームがW杯アジア2次予選初失点を喫した点については「失点の少し前からボールの失い方が悪かった。そういう失い方をしてはいけないと徹底すべきだった」と反省の弁を口にした。
川辺は70分に代表初得点をマーク。タジキスタンのゴールキーパー(GK)からのビルドアップのパスをカットし、ゴールに流し込んだ。川辺は得点シーンを「前半からGKが思ったより繋いでくるなと(感じていた)。駆け引きしながら思い切って前に行った。狙っていた部分は良かった」と振り返った。代表のポジション争いは厳しさを増すが、川辺は生き残りに向け意欲を見せている。
個人的にも、また同じポジションの選手を見ても、自分は毎試合結果を出さないと呼ばれない。数字は必要だと思うし、その他のプレーでも良いプレーをしないといけない。(タジキスタン戦で)結果が出たことには少し安心している。残り2試合あるので、毎試合結果を出していかないと自分のポジションはないと思うので、毎試合アピールしたい。