サッカー男子日本代表・SAMURAI BLUEは10月17日、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)にて開催された「キリンチャレンジカップ2023」でチュニジア代表と対戦した。
FIFA(国際サッカー連盟)世界ランキング19位に立つ日本からすれば、同ランキング29位のチュニジアは2桁の差で下位につく相手。これまでの通算成績でも、チュニジアを相手に4勝1敗をあげている日本であるが、2022年6月に行われた直近の直接対決で、初めてチュニジアに勝星を奪われており、その雪辱を果たすためにも侮れない対戦カードであった。
チュニジア戦の日本のスターティングメンバーは、以下の通り。
GK
- 鈴木彩艶
DF
- 板倉滉
- 中山雄太
- 冨安健洋
- 菅原由勢
MF/FW
- 遠藤航
- 伊東純也
- 古橋亨梧
- 守田英正
- 旗手怜央
- 久保建英
前半は、ボール保持率がほぼ互角となる展開で、日本はFKのチャンスを得るも相手GKに阻まれてしまい、得点にはつながらない。スコアレスのままハーフタイムを迎えるかと思われた43分、ついにその均衡が破れる。中盤で守田から久保へ縦にパスを繋げると、さらに敵陣の深い場所にいた旗手にボールが回る。セルティックで活躍する旗手は、ペナルティエリア前にいた同じチーム所属の古橋を見逃さずにスルーパスを送ると、そのまま古橋がゴールへ流し込んで日本の先制点をあげた。
1点リードで前半を終えた日本は、後半開始より先制ゴールを決めた古橋に代わって上田綺世を投入する。日本はふたたび試合の主導権を握って相手ゴールに何度も迫るも、追加点にはつながらない。63分には、チュニジアが3選手を交代させ、その直後の64分には、中山と旗手から町田浩樹と浅野拓磨が途中出場し、両チームともに試合の流れを変えようと試みる。そして69分、左サイドでボールを受けた久保がスペースのできた中央にクロスを送ると、伊東がそれに合わせてネットを揺らし、日本が追加点を決めた。
2点リードの日本は、72分に伊東と板倉に代わって、南野拓実と谷口彰悟を投入する。さらに、82分には久保から橋岡大樹を交代させ、さらなる追加点を狙う。しかし、試合終了間際には、チュニジアが日本のゴールに押し込んでくる粘りを見せ、日本にとっては我慢の時間が続く。ゴール枠に救われながら、フルタイムを知らせる笛まで日本はクリーンシートを守り抜き、最終的に2−0でチュニジアから白星を奪い返すことに成功した。また、この結果により、SAMURAI BLUEは6月以降のA代表国際試合で破竹の6連勝を飾り、11月から始まるFIFAワールドカップ2026アジア2次予選に向けて、大きな収穫と自信を得た。
今試合をもって、2023年内の国際親善試合のスケジュールが全て終了。SAMURAI BLUEは、開幕まで3年を切ったFIFAワールドカップ2026の出場権獲得を目指して、いよいよ11月から始まるアジア予選に立ち向かう。
FIFAワールドカップ2026アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選における日本の初戦は、11月16日にパナソニック スタジアム 吹田(大阪府)にて行われ、アジア1次予選を勝ち上がったミャンマー代表と激突する。
■日本代表メンバー
※表記はJFA発表に準拠
※メンバー発表後の選手変更は以下の通り:
- 前田大然→川辺駿
- 三笘薫→奥抜侃志
- 前川黛也→小島亨介
- 伊藤洋輝(途中離脱)※追加招集なし