サッカー男子日本代表・SAMURAI BLUEは10月13日、デンカビッグスワンスタジアム(新潟県新潟市)開催の「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023」でカナダ代表と対戦した。
FIFA(国際サッカー連盟)ランキングでは日本が19位、カナダが44位。日本はGKに大迫敬介が入り、左から中山雄太、町田浩樹、冨安健洋、毎熊晟矢が並ぶディフェンスラインに。遠藤航、田中碧、中村敬斗、南野拓実、伊東純也が中盤を形成し、最前線に浅野拓磨が座る布陣を送り出した。
試合はキックオフからわずか2分で動いた。日本がカナダを相手陣内に押し込んで波状攻撃を仕掛ける。カナダのクリアボールをゴール前で田中が拾うと、右足でミドルシュート。これがカナダDFに当たってゴールに吸い込まれた。
幸先良く先制した日本だったが、次に得点のチャンスを迎えたのはカナダだった。19分、ペナルティーエリアへ抜け出したアルフォンソ・デービスに対し、大迫が飛び出して対処。しかしこのプレーでデービスを倒してしまい、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のサポートを経てペナルティーキックの判定に。それでも、大迫がジョナサン・デービッドのPKを止めて最大のピンチをしのいだ。
毎熊の強烈なミドルシュート、惜しくもクロスバーに当たった中村のフリーキックなど、日本のチャンスが続くが得点には至らない。追加点は前半も残り少なくなった40分。田中から左サイドに流れた浅野に展開し、中央へクロスを送る。このボールをデービスがクリアミス、GKに当たってゴールに流れ、オウンゴールで2点目となった。さらに直後の42分には相手のセンターバックから浅野がボールを奪い、ゴールへ突進。最後はパスを選択し、受けた中村がゴールへ蹴り込んだ。3点のリードを奪って前半を終える。
日本は冨安健洋に代えて谷口彰悟を投入して後半に臨む。49分、ゴール前で南野、伊東とつないで、浮き球のパスをディフェンスラインの背後へ。抜け出した田中が豪快なボレーシュートを突き刺し、後半も開始早々にゴールを奪った。
60分には中村がファールを受け、旗手怜央と負傷交代するというアクシデント。同じタイミングで遠藤を下げ、伊藤敦樹が入った。その後は古橋亨梧、川辺駿、橋岡大樹を続々と投入、チャンスも作るが、カナダのゴールを割ることはできず。試合終了間際の88分にはカナダに右サイドを崩されてクロス、大迫が弾いたボールをジュニア・ホイレットが押し込み、この試合初めての失点。このまま試合終了のホイッスルを迎え、4-1で日本が勝利した。
日本は17日、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)に舞台を移し、キリンチャレンジカップ2023でチュニジア代表と対戦する。
■日本代表メンバー
※表記はJFA公式に準拠
※メンバー発表後の選手変更は下記のとおり
- 前田大然(セルティック/スコットランド)→川辺駿(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
- 三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)→奥抜侃志(1.FCニュルンベルク/ドイツ)
- 前川黛也(ヴィッセル神戸)→小島亨介(アルビレックス新潟)