日本発・アジア最大級の国際スケートボードイベント「UPRISING TOKYO」が有明アリーナ(東京都江東区)で初開催され、最終日の5月28日には男女それぞれ10名のファイナリストによる決勝が行われた。
堀米「すごいホッとした」
男子の決勝には、10名のうち6名の日本代表が出場した。Tokyo2020でオリンピックデビューを飾り、初代スケートボード男子ストリートのチャンピオンに輝く堀米雄斗が、3回目となる最後のランで87.94というベストスコアを叩き出し、逆転優勝。地元・江東区での開催となったオリンピックと同様、堀米がUPRISING TOKYOでも、初代王者に輝いた。
同大会と戦略的パートナーシップを結んでいる堀米は試合後、選手としてだけではなく、イベントを盛り上げるオーガナイザーの観点からも大会を振り返った。
「(試合を終えて)すごいホッとした気持ちです。日本で開催されて、多くの人たちが見に来てくれて、自分もすごい嬉しい。今回、家族も見に来てくれていたので、そこでいい滑りを見せたかった。自分の滑りを最後にちゃんとできて、優勝できて、すごい嬉しかったです」
「こういった大会だったり、イベントがどんどん増えていって、スケートボードの魅力とか楽しさを伝えられればいいなと思っています」
「大会だけではわからない部分もある」
「大会以外のストリートカルチャーについても、自分は映像を残したりしている。来年に向けて、そういった映像も出していけたらいいなと思っています」
また、堀米は、開幕まで400日余りと迫るパリ2024に向けた目標も語ってくれた。
「今、出だしがあんまり良くないので、ここからまた切り替えて、オリンピックの予選をちゃんとクリアして、オリンピックのチケットを確実に掴みたい」
堀米が出場予定のスケートボード・ストリートのオリンピック予選は、イタリア・ローマにて現地時間6月18日から25日まで行われる。
UPRISING TOKYO 2023男子決勝の最終順位は、以下の通り。
- 堀米 雄斗
- カルロス・リベイロ(ブラジル)
- 佐々木 音憧
- 池田 大暉
- 根附 海龍
- ジェイク・イラーディ(米国)
- 白井 空良
- トミー・フィン(豪州)
- コルダノ・ラッセル(米国)
- 藪下 桃平
女子は中学生が表彰台独占
女子の決勝では、ファイナリスト全員が日本代表という争いで、スケボーTEAM JAPANの層の厚さを感じさせる展開となった。その中で、14歳の上村葵が優勝、さらに13歳の吉沢恋が2位、12歳の大西七海が3位に入るなど、中学生が表彰台を独占した。Tokyo2020銅メダリストの中山楓奈は7位だった。
優勝した上村は、パリ2024に向けて「今、日本人のランキングで(自分は)6位ぐらいで、3人しかオリンピックに出られないので、(上位)3位までに絶対に入れるように頑張りたい」と抱負を語った。
UPRISING TOKYO 2023女子決勝の最終順位は、以下の通り。
- 上村 葵
- 吉沢 恋
- 大西 七海
- 織田 夢海
- 伊藤 美優
- 赤間 凛音
- 中山 楓奈
- 前田 日菜
- 藤澤 虹々可
- 杉本 二湖
■競技日程
5月26日
- 11:00 女子 準々決勝
- 15:15 男子 準々決勝
5月27日
- 11:00 女子 準決勝
- 13:30 ジュニア部門コンテスト
- 15:30 男子 準決勝
5月28日
- 11:00 女子 決勝
- 12:30 男子 決勝
- 13:45 女子 ベストトリック
- 14:20 男子 ベストトリック
- 15:20 表彰式
※2023年5月24日時点(変更の可能性あり)