きょうだいアスリートの絆、スケートボードの佐々木兄弟

数々のアスリートたちが兄弟姉妹でともに汗を流し、より高みを目指して競技に励んでいる。時に仲間として、時にライバルとして競い合うきょうだいアスリートたちの姿をシリーズで追う。 

文: Chiaki Nishimura
写真: World Skate

国際舞台での日本人選手の活躍が目覚ましいスケートボード。その勢いは東京2020オリンピックでさらに増し、若手選手の台頭も目立つ。

今回は、そんなスケートボード界で兄弟そろってプロスケーターとして活躍する佐々木兄弟に注目してみよう。

- 佐々木来夢(らいむ/2004年生まれ)

- 佐々木音憧(とあ/2007年生まれ)

お互いを分析すると?

2022年7月にイタリア・ローマで行われたオリンピック予選の最初の大会に、今年のスケートボード強化指定選手に選ばれている佐々木兄弟の姿はあった。兄・来夢は18歳、弟・来夢は15歳。

兄・来夢は、スノーボードに取り組んでいた父親が夏の練習にとスケートボードを始めたのをきっかけに、小学2年生の頃にスケートボードを始めた。

その影響は当たり前のように3歳下の弟にもおよび、音憧は5歳でスケートボードを始めることになる。

三重県出身のふたりは、互いのことを「音憧」「来夢」と名前で呼び合い、兄弟仲は「たぶん、いいんじゃないですかね。わかんないですけど」と兄・来夢は笑顔を見せる。

幼い頃から一緒に練習に励んできたふたりだが、兄・来夢は高校卒業後にアメリカ合衆国をはじめ国外で滑る機会が増え、一方の弟・音憧は、通信制の高校に通いつつ、地元を離れてスケボーの練習場所となる愛知県に拠点を移した。

Olympics.comではふたりそれぞれに、互いがどんなスケーターかを尋ねてみた。すると、まず来夢は弟をこう分析した。

「(弟の音憧は)ガツガツ攻めるタイプ。やらないときは全然やらないんですけど、やるときは自分の何倍も攻めてスケボーするので、そこはちょっと見習わないとなと思います」

一方の弟・音憧は、「自分はめちゃくちゃ練習嫌い。だけど来夢は、努力して努力して積み重ねてメイク率とかを上げていくタイプなので、そういうところがすごいなと思います」と話し、お互いの良さを認め合っている様子がうかがえる。

兄・来夢が2021年12月のストリート日本選手権で初優勝(音憧は9位に入賞)した際には、「さすがだなと思いました」と兄の存在を誇らしく思ったことを音憧は振り返る。

日本選手権とは反対に、音憧の方が好成績を残すこともある。

2022年7月のローマでの大会で、来夢は足の故障により本来の力が発揮できずに準々決勝敗退となったが、音憧は予選を首位で通過して32人で行われる準々決勝に進出。さらに準決勝にも駒を進め、最終結果は10位。弟の近くには、その成功を自分のことのように喜ぶ兄の姿があった。

2年後に迫るパリオリンピックに向けては、「出れるなら出たい」と声をそろえる。次の予選大会として位置付けられる世界選手権は10月にリオデジャネイロで予定されており、大会まであと2ヶ月。ふたりそろって活躍する姿が見られることだろう。

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