ラグビー日本代表、フィジーに敗戦…不安と課題を残した国内最終戦|リポビタンDチャレンジカップ2023
男子15人制ラグビー日本代表は8月5日、秩父宮ラグビー場で行われたフィジー代表との国内最後の国際マッチで、再びレッドカードの一発退場を受けるなど12−35で敗れ、開幕まで1ヶ月余りと迫るワールドカップ2023フランス大会に不安と課題を残す結果となった。
男子15人制ラグビー日本代表・BRAVE BLOSSOMSは8月5日、秩父宮ラグビー場(東京都港区)にて開催されたリポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズで、フィジー代表と対戦した。7月からおよそ1ヶ月にわたって実施された国際マッチも、これが最後の機会ということもあり、会場には2万2千人を超えるサポーターが詰めかけた。
世界ランキング12位の日本に対し、南太平洋に浮かぶ島国・フィジーは、同ランキング10位の格上チームだ。
試合は、開始早々から驚きとともに動く。前半4分、フィジーに先制トライを奪われた日本は、その直後の前半7分、この試合が復帰戦となったピーター・ラブスカフニの相手選手に対するタックルがビデオ判定の結果、危険なプレーと認められ、レッドカードによる一発退場となり、日本はいきなり数的不利を被る。それぞれの役割や戦術の急な変更に対応しなければならない日本は、フィジーの突破力を抑えることができず、さらに2トライを献上してしまい、0−21で試合を折り返す。
ハーフタイムを経た後半の開始から、日本は4名のメンバー交代で試合の流れを変えようとするも、得点にはつながらず、ふたたびフィジーにリードを許す。71分にはジョネ・ナイカブラが、77分にはセミシ・マシレワが、立て続けに日本のトライを決めて得点を重ねるも、試合終了のホーンが鳴ったプレー中で、フィジーは最後まで攻撃の手を緩めることなく、再びトライを成功させ、日本を突き放す。最終的に、21−35で日本はフィジーに敗れ、開幕まで1ヶ月余りと迫るワールドカップ2023フランス大会に向けて、不安と課題を残す結果となった。
5戦1勝4敗という結果で日本国内での国際マッチウィークを終えた日本代表は、今後イタリアに遠征し、現地時間8月26日に予定されているイタリア代表(世界ランキング14位)とのワールドカップ前最後の試合に臨む。
■リポビタンDチャレンジカップ2023 パシフィックネーションズシリーズ
ラグビーワールドカップ(RWC)2023フランスを9月に控える日本代表。7月から8月上旬にかけては、リポビタンDチャレンジカップ2023として日本国内で5連戦を行う。うち最初の2戦目はニュージーランド代表に準じるAll Blacks XVと対戦。そしてサモア代表戦からはパシフィックネーションズシリーズとなり、正式な国際試合としてキャップを獲得する。
なお、サモア代表戦でレッドカードを受けたリーチ マイケルは、3試合の出場停止処分が下されている。