北米アイスホッケーリーグNHLは12月21日、**北京2022**冬季オリンピックへの選手派遣を見送ることを発表した。翌日には、オリンピック委員会もその決定を確認した。
NHLのギャリー・ベットマン理事は22日、「ナショナルホッケーリーグは、自国の代表として最高のトーナメントに参加したいという選手らの思いを尊重しています。そのため、選手らが2022年の冬季オリンピックに参加できるよう、可能な限り長い時間をかけてあらゆる選択肢を模索し、この決定に至りました」と発表した。
発表では、「残念なことに、新型コロナウイルス関連の影響でNHLのレギュラーシーズンのスケジュールに大きな乱れが生じ、12月23日までにすでに50試合が延期されています。オリンピックへの選手派遣が不可能なものとなりました」と、決定に至った理由が説明された。
同リーグは、オミクロン株による新型コロナウイルスの陽性者数を理由に休暇の延長を決定。12月22日から25日の期間、試合を一時中断している。
NHL選手は**平昌2018**にも参加していない。同リーグおよび選手らは派遣見送りに同意しており、IOCは以下のコメントを発表した。
「IOCは、新型コロナウイルス感染拡大がNHLの日程に大きな影響を与え、北京2022冬季オリンピックに選手を派遣できなくなったことを残念に思います。選手らが平昌2018冬季オリンピック出場を逃し、北京大会への参加を切望していたことを知っています。彼らは、リーグとNHL選手会の間で9月に交わされた参加合意の原動力になりました。彼らがオリンピアンになる機会を再び逃すことは、彼らにとっても残念なことです」
「それでも私たちは、世界中の他のエリートアイスホッケーリーグから世界最高のアイスホッケー選手たちが北京大会に参加することを引き続き楽しみにしています。彼らの平昌での戦いぶりは世界中の多くの視聴者によって観戦され、彼らはエキサイティングで情熱のこもったアイスホッケーを披露しました。2018年同様、世界中のファンが夢中になるアイスホッケーを期待できるでしょう」