Jリーグ、今季は降格チームなし…4月3日再開の最終判断は3月25日に

1 執筆者 渡辺文重
Jリーグの村井満チェアマン

Jリーグは3月19日、第1回臨時実行委員会をWebミーティングシステムにて開催。実行委員会後にメディアブリーフィングを実施した。20日、公式サイトに発言録を掲載。2020シーズンのJリーグは、上位ディビジョンへの昇格を残す一方、下位ディビジョンへの降格は行わないとした。

■Jリーグの再開予定日は?

JリーグはJ1・J2ともに第1節(2月21~23日)終了時点で中断。3月に開幕を予定していたJ3は、1試合も行われていない。Jリーグは3月12日時点で3月中に開催される全試合の延期を発表。4月3日の公式戦再開を目指しているが、再開日程の判断は3月25日に行うとしている。なお、19日に行われた臨時実行委員会では、再開日に関する議論は行われていない。

■再開できた場合の日程消化について

Jリーグの村井満チェアマンは、再開した場合もさまざまな障害があると認識している。具体例として「オリンピック期間中に日程を入れる可能性(日本代表に招集された選手が出場できない)」、「競技上の不公平・不公正といえるような連戦が続く可能性」、「選手に感染者が出た場合」などを挙げた。こうした状況を踏まえ、「今シーズンにおいては、降格は行わない」「昇格はそのまま残します」と明言。こうした意思決定がされたと明かす。

■来シーズンへの影響

上位ディビジョンへの昇格は行うが、下位ディビジョンへの降格は行わない。このことから、2021シーズンのJ1リーグは、現在の18クラブよりも多くなることを意味する。

現在のレギュレーションでは、J1に自動昇格・J2へ自動降格するチームは「2」ずつ。そしてJ1の16位チームとJ2の3~6位のチームが、J1参入プレーオフを行い、勝者が来季J1参入の権利を得るとしている。またJ2は21位と22位(最下位)のクラブがJ3に降格。J3からは、J2クラブライセンスを保持していることを条件に、U-23チームを除く上位2チームまでが昇格となる。なおJ3では、原則降格は行われない。

2020シーズンの昇格・降格制度および2021シーズンの同制度に関しては、25日までに決めたいとしている。

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