【2月16日追記】日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は、2023年9月に開催された天皇賜盃第92回日本学生陸上競技対校選手権大会でのドーピング検査の際にアンチ・ドーピング規程違反が確認されたことについて発表。JADAの決定に基づき、創価大学のリーキーカミナ選手と所属大学の成績が失効となった。当該選手は出雲駅伝に出場しており、出雲駅伝を主催する日本学生陸上競技連合は2月15日、以下の決定を下した。
○総合成績について
当該選手の所属大学における記録は失効となります。そのため、他大学の順位は繰り上がるものとします。ただし、次年度大会における各地区の出場枠に変更はございません。○個人成績について
当該選手及び所属大学の選手の記録は失効とし、他大学の選手における区間順位は繰り上がるものとします。
大学三大駅伝のひとつであり、また駅伝シーズンの幕開けの大会としても位置付けられている「出雲駅伝」こと、第35回出雲全日本大学選抜駅伝競争が10月9日に出雲大社正面鳥居前(勢溜)から出雲ドーム前までの計6区間、総距離45.1kmから成るコースにて行われた。
21チームがエントリーした出雲駅伝2023が行われた9日は、日本の祝日であるスポーツの日。3連休の最終日でもあるこの日、全国的に不安定な天気予報が示されていたものの、スタート地点となる島根県出雲市の上空は、厚い雲に覆われながらも雨は降っておらず、今季を占う大学生ランナーたちにとっては恵まれた気象条件となった。
◾️駒澤、大会新記録で完全優勝!
前年エディションの出雲駅伝を制覇し、大学駅伝3冠にも輝いている駒澤大学は、前日8日に中華人民共和国で閉幕したばかりのアジア大会 杭州2022(2023年開催)陸上競技男子5000mに日本代表として出場した佐藤圭汰を含む新チームで、今シーズン最初の大学メジャー駅伝に挑んだ。駒澤は、1区から6区までの全区間においてトップを守り続ける完璧な走行で他チームを圧倒し、前年に続いて最終の6区を任されたキャプテン・鈴木芽吹が貫禄の走りで後続選手をさらに突き放す。そして、チームメイトが待つ最後の直線を駆け抜けると、優勝を確信した様子で右手を何度も突き上げてフィニッシュテープを切り、喜びを爆発させた。駒澤は、大会新記録となる2時間7分51秒というタイムをマークして完全優勝の2連覇を達成し、2年連続の駅伝タイトル3冠獲得に向けて好スタートを切った。
出雲駅伝2023における表彰台成績とタイムは、以下の通り。
- 駒澤大学 2時間7分51秒
- 創価大学 2時間9分34秒
- 城西大学 2時間10分35秒
◾️出雲から伊勢、そして箱根へ
2年連続の大学駅伝3冠を狙う駒澤大学の次なるターゲットは、11月5日に熱田神宮から伊勢神宮までのトータル8区間(総距離:106.8km)で構成される駅伝大会「秩父宮賜杯 第55回全日本大学駅伝対校選手権大会」となる。そして、大学駅伝のフィナーレとして、また日本の新春スポーツとしても有名な「箱根駅伝(2024年1月2日〜3日開催予定)」へと立ち向かう。
◾️出雲駅伝2023 出場チーム
- 北海道学連選抜
- 東北学連選抜
- 駒澤大学
- 中央大学
- 青山学院大学
- 國學院大學
- 順天堂大学
- 早稲田大学
- 法政大学
- 創価大学
- 城西大学
- 東洋大学
- 北信越学連選抜
- 皇學館大学
- 大阪経済大学
- 立命館大学
- 関西大学
- 広島経済大学
- 環太平洋大学
- 第一工科大学
- アイビーリーグ選抜
選手紹介(大会公式HP)