八村塁、8月開幕のW杯を欠場「とても難しい判断でしたがNBAキャリアを優先」

日本バスケットボール協会は八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)が今夏開催のFIBAバスケットボールワールドカップ2023を欠場すると発表した。

HACHIMURA Rui
(Getty Images)

日本バスケットボール協会(JBA)は6月27日、男子日本代表候補に選出されていた八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)が、FIBAバスケットボールワールドカップ2023を欠場すると発表した。8月25日に開幕するW杯は、フィリピン、日本(沖縄)、インドネシアの3カ国で共催される。

JBAは今回の経緯について「八村選手本人、および八村選手が所属している代理人事務所のワッサーマンのエージェントの方々と鋭意協議を続けてまいりましたが、NBAにおける来季の契約、またコンディショニング等の課題を総合的に勘案したうえで本人の意向を受入れ、今夏の日本代表活動への招集を見送ること」にしたと説明している。八村およびJBA技術委員長の東野智弥氏、男子日本代表チームのトム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)によるコメントは以下の通り。

八村塁

「このたびは今年のFIBAワールドカップを欠場する決断をさせていただきました。ワールドカップを楽しみにしていてくれていたファンの皆様にはこのようなご報告になってしまい申し訳ありません」

「とても難しい判断でしたが、昨シーズンと長いプレーオフ戦を終え、これから初めてのフリーエージェンシーに備えて今後の自分のNBAキャリアを優先し考慮させていただき、このように判断いたしました。また、来シーズンに向けてこの夏はトレーニングに集中し、体のコンディションを整えさせていただきます」

「関係各所の皆様、JBAの皆様、トム・ホーバスHCには今回僕の決断を理解していただき大変感謝しています。バスケ日本代表チームメートの活躍を祈るとともに、一番のサポーターとして応援させていただきます」

東野智弥 技術委員長

「このたびの八村選手の招集見送りの決断については、自国開催のワールドカップで同世代の最高のプレーヤーたちとの競演が見られないのは残念ですが、この決断により今後八村選手個人のさらなる成長が見込めること、また、日本チームが『チーム一丸』となり、ハングリーさを前面に押し出せるチームで闘うことにつながることを信じ、その楽しみは次のステージであるパリオリンピックまで先送りします」

「今回は八村選手不在となりますが、我々は戦い抜きます。ホーバスHCは、いつも逆境を退ける力を見せてくれます。私個人としても、またJBAとしても不退転の覚悟持ってホーバスHCを全力でサポートし、世界に立ち向かっていきますので、引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします」

トム・ホーバス HC

「沖縄で開催されるワールドカップを、能力や存在感のある八村選手と一緒に戦えないことは非常に残念です。しかしながら、私たちは現在の代表候補選手に大きな期待を抱いており、ワールドカップにおいてアジアNo.1のチームとなってパリオリンピックの出場権を獲得するという目的を達成するために努力を続けていきます」

「八村選手がNBAで活躍し続け、そして来年のパリオリンピックでは一緒に戦えることを心より願っています」

W杯に出場する12名は最終エントリー期日の8月23日に確定。W杯はパリ2024のバスケットボール出場枠を懸けた争いも兼ねており、今大会の成績でアジアゾーン最上位となれば、出場権獲得となる。

※所属は2023年6月19日現在
※ポジション (P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター

◾️ワールドカップ2023 AKATSUKI JAPAN対戦スケジュール

  • 会場:沖縄アリーナ(沖縄県沖縄市)
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