国内女子ゴルフ・JLPGAツアー2022シーズン第37戦「第41回大王製紙エリエールレディスオープン」は11月20日、大会最終日となる4日目を迎え、愛媛県松山市にあるエリエールゴルフクラブ松山(6575ヤード/パー71)にて最終の第4ラウンドを行った。
■藤田、涙の逆転V
首位とは1打差の前日2位からスタートした藤田さいき(チェリーゴルフ)は、前半ホールで2つのバーディーを決めるなど、安定したプレーで単独トップに立っていた鈴木愛(セールスフォース)を追いかける。一方の鈴木も同様に、前半で2バーディーを奪い、藤田とのデッドヒートを繰り広げる。しかし、後半の第11ホールで、鈴木がボギーを叩き、ここでふたりはスコアで並ぶ。その後の第13と第15ホールで、藤田がそれぞれバーディーを奪い、単独首位へ1歩抜け出した。そして、最終の第18ホールを慎重かつ確実なパーショットで沈め、優勝を自らの手で掴み取った瞬間、藤田はその場に崩れ落ち、10年以上も待ち焦がれた栄光に溢れる涙を堪えることができなかった。
最終的に、この日のラウンドを4バーディー、ノーボギーの「67」で回った藤田が、スコアを4つ伸ばして、通算21アンダーとし、2011年以来11年ぶりとなる、自身6度目のツアー優勝を飾った。また、今大会で藤田が決めた72ホール(18ホール x 4日)を「263」ストロークで回り切るという記録は、ツアーの最少記録(パー71)を4打も更新し、新記録を樹立している。
このほか、藤田と最後まで熾烈な優勝争いを繰り広げた鈴木は、4バーディー、2ボギーの「69」で最終ラウンドをホールアウトし、トータル20アンダーで2位となった。また、前日5位タイだった菊地絵理香(ミネベアミツミ)が、この日のラウンドでスコアを5つ伸ばし、通算15アンダーで3位に入った。
「第41回大王製紙エリエールレディスオープン」の賞金総額は1億円、優勝賞金は1800万円となっている。