大韓民国で行われている江原2024冬季ユースオリンピックで、最終日を迎えた2月1日にスノーボード女子ハーフパイプが行われ、14歳の工藤璃星(りせ)が金メダル、同じく14歳の清水さらが銀メダルに輝いた。銅メダルはスイス代表のルラ・ウィック(Lura Wick)。
日本勢は、2020年の第3回冬季ユースオリンピック・ローザンヌ大会で小野光希(みつき)、鍛治茉音(まのん)が金銀メダルを獲得したのに続き、スノーボード女子ハーフパイプ2大会連続のワンツーフィニッシュとなった。
工藤璃星、清水さら、14歳のふたりが圧倒
同日午前中に行われた予選を1位、2位で通過して10人で行われる決勝に駒を進めた工藤、清水は、ラン3本で行われた決勝でも1本目から他の選手を圧倒。工藤が90.75点、清水が84.50点を叩き出して暫定1位、2位に立ち、ラン2本目、3本目を終えても順位は変わらず、メダルが確定した。
表彰式を終えた工藤は、Olympics.comのインタビューで「今までも上位に入るくらいいいランで優勝できたのですごく嬉しいです」と喜びを語った。
今回のユースオリンピックのスノーボード競技では今年15歳〜18歳になる選手が参加して行われている。現在14歳5ヶ月の工藤は、若いながらも結果を残すことができた秘訣について、「大会終わりの自分の動画を見て、ライバルの動画を常に見て常に意識することをしてきたので、今日いい結果に繋がったのかなと思います」と明かした。
また銀メダルの清水は、工藤とのワンツーフィニッシュについて、「とても嬉しいし、こうやって高め合える仲間と小さいときから今までやってきたので、ワンツーフィニッシュできて嬉しいです」と声を弾ませた。
山田琉聖が男子ハーフパイプで銅
女子ハーフパイプ決勝に続いて、男子の決勝も行われ、予選を2位で通過していた山田琉聖(りゅうせい)と7位通過の嶋﨑玖(きゅう)が登場。
山田はラン2本目で83.00点を得て暫定2位に立ったが、3本目でアメリカ合衆国のアレッサンドロ・ベルビエリが84.75点で2位に浮上し、山田はベルビエリと首位に立つイ・チェウン(大韓民国)のふたりを追う形となった。強風がおさまるのを待って滑り出した3本目で、山田は1発目でエアの高い技を披露したものの着地に失敗してスコアを伸ばすことはできず、3位が確定した。
一方、嶋﨑はラン3本の最高スコアが57.25点にとどまり、決勝9位となった。
優勝は、2023年の世界選手権ハーフパイプを制し、優勝候補と目されていたイ・チェウン。地元ファンの期待に応える滑りで男子スロープスタイルに続く今大会2つ目の金メダルを首にかけた。