JリーグYBCルヴァンカップは10月22日、国立競技場(東京都新宿区)で決勝を行った。
対戦カードは昨年準優勝、2017年以来2度目の優勝を狙うセレッソ大阪と、3度目の挑戦で初優勝を目指すサンフレッチェ広島。広島にとっては16日に天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会で敗れてから、1週間足らずでもうひとつのファイナルを迎えた。
試合前には21日に亡くなった工藤壮人への黙祷を実施。広島は工藤が過去に在籍したチームでもあり、ベンチには彼のユニフォームも飾られた。
試合は両チームともに守備が機能。お互いに決定打を欠き、0-0で前半を折り返した。緊迫した展開の中で、先手を取ったのはC大阪。53分、広島DFのバックパスをC大阪FW加藤陸次樹が奪うと、GKをかわして無人のゴールへ流し込んだ。
そのままC大阪がリードを保って終盤に入ったが、75分過ぎに流れが変わる。C大阪DFマテイ・ヨニッチが広島FWナッシム・ベン・カリファへのファールでレッドカード。広島が1人少なくなったC大阪へ攻勢を強める中、アディショナルタイムにPKを奪う。90+6分にピエロス・ソティリウがPKを沈め、1-1に戻した。
勢いに乗る広島は90+11分に追加点。広島MF満田誠がコーナーキックを蹴ると、中央でソティリウが合わせる。これがネットを揺らし、逆転に成功した。C大阪はDFを前線に上げて同点弾を狙うが、ゴールを奪うことはできず。ソティリウの2ゴールで2-1とした広島が勝利した。