FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップカタール2022は現地時間12月1日、大会12日目を迎えた。グループステージ(GS)最終節を迎えるグループEは日本時間12月2日早朝4時、2試合同時にキックオフ。E組の1位チームは決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と、2位チームはモロッコ代表と対戦することが決まっている。
■前半はスペイン、ドイツがリード
SAMURAI BLUE(男子日本代表)はスペイン代表と対戦。スペインは11分、FWアルバロ・モラタのゴールで先制する。もう1試合では、大会未勝利のドイツ代表がコスタリカ代表と対戦。ドイツは10分、FWセルジュ・ニャブリのゴールで先制する。
前半は2試合とも1-0で終了。このまま終了すればスペインとドイツがGS突破となる。
■コスタリカが一時リード
2大会連続でのGS敗退は避けたいドイツだったが、58分に失点。コスタリカMFイェルツィン・テヘダの得点を許す。さらに70分、DFフアン・パブロ・バルガスにもゴールを決められて1-2。この時点でコスタリカがGS突破の権利を得る。
ドイツは73分、85分に、途中出場のFWカイ・ハフェルツが連続ゴールを決めて逆転。さらに89分、FWニクラス・フュルクルクも得点を記録し、4-2で勝利を収めた。ドイツはGS突破に向け、可能な限りの条件を整えることに成功。スペインと日本の試合結果次第となる。
■日本、逆転でスペインを下す
その日本は48分、MF伊東純也が相手DFとの競り合いからボールを奪取。後半から出場のMF堂安律にボールを渡る。「自分のコースだったので思いきり打ちました」とは試合後のコメント。堂安は左足一閃、ペナルティエリア手前から同点ゴールを突き刺す。
このゴールで会場の雰囲気は一気に日本へと傾く。日本の応援歌が響く中、51分に逆転ゴールが生まれる。堂安から出たグランダーのクロスは、ゴールを横切りタッチラインを切るかに思われた。しかし、やはり後半から出場のMF三笘薫が折り返すと、MF田中碧がゴールへと押し込む。ボールは完全にタッチラインを割っていたかどうか。長いVAR(ビデオアシスタントレフェリー)による審議の末、ゴールが認められる。
その後コスタリカがリード。スペインはGS敗退の危機に追い込まれる。スペインのルイス・エンリケ監督はマルコ・アセンシオ、フェラン・トーレス、アンス・ファティと控えFWをピッチに投入。日本を自陣ゴール前に押し込め、ゴールを狙う。
終盤、ドイツがリードを奪ったことで、引き分けではGS敗退となる日本。森保一監督はDF冨安健洋、MF遠藤航を送り出し、逃げ切りを図る。スペインは再三のシュートもGK権田修一に阻まれて2点目は奪えず。日本が2-1で勝利を収め、首位でノックアウトステージ進出。スペインは勝点でドイツに並ばれるも、初戦・コスタリカ戦で7得点を記録した貯金が生き、得失点差で2位通過となった。