天皇杯JFA(日本サッカー協会)第102回全日本サッカー選手権大会の3回戦が6月22日に各地で行われた。東京ヴェルディや栃木SCなど、5つのJ2クラブがJ1勢から白星。前回大会優勝の浦和レッズや昨シーズンのJ1王者・川崎フロンターレ、現在J1で首位を走る横浜F・マリノスなどがこのラウンドで姿を消した。
東京Vはアウェイとなる等々力陸上競技場で川崎フロンターレと対戦。佐藤凌我のゴールで39分に先制すると、レアンドロ・ダミアンなど川崎Fの強力な攻撃陣を封じ込め、1-0で勝利した。川崎Fはハーフタイムに3人を入れ替えるなどして打開を図ったが、下位カテゴリーのチームに苦杯を舐めた。
J2で19位に沈む栃木は、ホームのカンセキスタジアムとちぎに横浜FMを迎えた。0-0のまま折り返し迎えた58分、神戸康輔がボレーシュートを突き刺して先制。終了間際にはジュニーニョが追加点を決め、2-0の完封勝利を飾った。
大槻毅監督率いるザスパクサツ群馬は、正田醤油スタジアム群馬で浦和レッズに1-0の勝利。35分の髙木彰人のゴールが決勝点となった。大槻監督はかつて浦和を指揮。古巣から大きな白星を勝ち取った。
そのほかのJ2勢ではV・ファーレン長崎がFC東京に、ヴァンフォーレ甲府が北海道コンサドーレ札幌に白星。J1同士の対戦ではジュビロ磐田が湘南ベルマーレを、京都サンガF.C.が清水エスパルスを下してラウンド16進出を決めた。
天皇杯は都道府県代表の47チームおよびJ1リーグ所属の18チーム、J2の22チーム、2021年日本フットボールリーグ(JFL)準優勝のHonda FC(アマチュアシードの1チーム)、計88チームがノックアウト方式でタイトルを争う大会。ラウンド16の8試合は7月13日に行われる。
■天皇杯3回戦結果(6月22日)
- 川崎フロンターレ(J1)0-1 東京ヴェルディ(J2)
- 湘南ベルマーレ(J1)0-1 ジュビロ磐田(J1)
- アビスパ福岡(J1)3-1 いわてグルージャ盛岡(J2)
- FC東京(J1)2-3 V・ファーレン長崎(J2)
- 鹿島アントラーズ(J1)3-0 大宮アルディージャ(J2)
- ガンバ大阪(J1)3-1 大分トリニータ(J2)
- 名古屋グランパス(J1)1-0 ツエーゲン金沢(J2)
- セレッソ大阪(J1)3-2 ベガルタ仙台(J2)
- 横浜F・マリノス(J1)0-2 栃木SC(J2)
- 清水エスパルス(J1)0-1 京都サンガF.C.(J1)
- サガン鳥栖(J1)3-2 ロアッソ熊本(J2)
- 北海道コンサドーレ札幌(J1)1-2 ヴァンフォーレ甲府(J2)
- ヴィッセル神戸(J1)2-1 レノファ山口FC(J2)
- 柏レイソル(J1)2-1 徳島ヴォルティス(J2)
- 浦和レッズ(J1)0-1 ザスパクサツ群馬(J2)
- サンフレッチェ広島(J1)5-0 横浜FC(J2)
■天皇杯ラウンド16対戦カード
- 東京ヴェルディ(J2)- ジュビロ磐田(J1)
- アビスパ福岡(J1)- V・ファーレン長崎(J2)
- 鹿島アントラーズ(J1)- ガンバ大阪(J1)
- 名古屋グランパス(J1)- セレッソ大阪(J1)
- 栃木SC(J2)- 京都サンガF.C.(J1)
- サガン鳥栖(J1)- ヴァンフォーレ甲府(J2)
- ヴィッセル神戸(J1)- 柏レイソル(J1)
- ザスパクサツ群馬(J2)- サンフレッチェ広島(J1)