フィギュアスケート・アイスダンスで日本代表を務める"かなだい" こと、村元哉中/高橋大輔の2人が5月1日、インスタグラムの公式チームアカウントに最新動画を投稿し、今シーズンをもって競技生活から引退することを発表した。
「2人でいろいろ話し合って決めた」
ふたり揃ってブラックカラーの装いで動画に登場したかなだいは、「ご報告したいことがある(高橋)」と切り出し、予てより囁かれていた進退について言及。「発表するタイミングを探していた(高橋)」と語り、時折アイコンタクトを取る2人には「まずこのチームアカウントで、皆様にご報告できたら」と、応援するファンへの気遣いが感じられた。
そして、語勢を強め、「今シーズンをもって、競技生活から引退することを決断いたしました(高橋)」と発表した。
それに呼応する形で村元は「2人でいろいろ話し合って決めたことなんです」と、アスリートとして重大な決断に至るまでに2人の間で様々なコミュニケーションがあったことを示唆した。
村元と高橋は、5月2日に記者会見を開く予定で、さらに同日20時からは上述の公式チームアカウントにてファンを対象としたインスタライブを行うことを併せて発表し、動画を締めくくっている。
村元と高橋はアイスダンスのペアを組んで、今シーズン(2022/2023)で3季目を数える。
結成2シーズン目には、北京2022日本代表選考会となる全日本フィギュア2021に出場して2位となるも、オリンピック出場を逃す。しかし、代表に選出された四大陸フィギュアスケート選手権2022では、初出場ながら堂々の銀メダルを獲得し、また世界フィギュアスケート選手権2022でも初出場を果たした。
さらに、今シーズンの全日本フィギュアスケート選手権2022では初優勝を飾り、2大会連続して四大陸選手権と世界選手権の日本代表を務め、かなだいは国内のアイスダンス人気を牽引してきた。
今季フィナーレとなった世界フィギュアスケート国別対抗戦2023では、パーソナルベストを更新するスコアをマークして有終の美を飾り、TEAM JAPANのメンバーとしてかなだいは銅メダル獲得に貢献した。その大会の閉幕後、国際審判員などから今後の進退について尋ねられたり、現役続行を求められたことが話題となっていた。大会最終日(4月15日)のメディア取材で、高橋は今後のアスリート活動について「自分にも分からない」と回答していた。
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