U-20ワールドカップ2023、注目の海外サッカー選手5人

ディエゴ・マラドーナ、リオネル・メッシ、ポール・ポグバなど、名だたるサッカー選手にとって重要な足がかりとなってきたU-20ワールドカップ。5月20日〜6月11日までアルゼンチンで開催されるこの大会で注目の海外選手5人を紹介しよう。

1 執筆者 Olympics.com
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(Getty Images)

サッカー界で素晴らしいキャリアを築き上げたディエゴ・マラドーナ、リオネル・メッシ、ポール・ポグバ、セルヒオ・アグエロなどのトップスターたちは、20歳以下の選手が参加して行われるFIFA U-20ワールドカップでその輝かしいキャリアを花開させた。

5月20日に開幕したFIFA U-20ワールドカップ2023でも、若手選手たちがそれぞれの存在を世界に見せつけることだろう。どんな選手が大会を盛り上げるのか? 海外の5選手に注目した。

ケンドリー・パエス(16)エクアドル

  • ポジション:ミッドフィルダー
  • 生年月日:2007年5月4日

今回紹介する5選手の中で、最年少ながらも最も高い評価を得ている選手のひとりがエクアドルのケンドリー・パエス。ネクスト・ジェネレーション・トロフィー2022で最優秀選手賞に選ばれ、彼のドリブル技術は、憧れの存在だというリオネル・メッシに例えられるほどの評価を得ている。

パエスはU-17エクアドル代表として10試合に出場し、アルゼンチン戦とコロンビア戦でのゴールを含む3得点を記録。イングランド・プレミアリーグのビッグクラブ・チェルシーは、その才能を手に入れるべく2,000万ユーロの移籍金を支払うことで合意したことが報じられている。

今年のU-20ワールドカップで上位を狙うエクアドル代表の柱として、パエスの活躍に大きな期待が寄せられている。

アレックス・スコット(19)イングランド

  • ポジション:ミッドフィルダー
  • 生年月日: 2003年8月21日

U-20イングランド代表では、クラブの意向により今回の大会に出場しないトップ選手もいる中、ブリストル・シティに所属するアレックス・スコットはアルゼンチンの地に降り立った。

ガーンジー島出身のスコットは強豪クラブ・マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督の目にすでに留まっており、FAカップで同クラブとブリストルが対戦した際には、グアルディオラ監督はスコットを「信じられない選手」と称した。

マンCのスター選手、ジャック・グリーリッシュに似ていることから「ガーンジー・グリーリッシュ」というニックネームを持つスコットは、これまでに6度、U-20イングランド代表として召集されている。しかし、まだゴールを決めたことはない。若手サッカー選手にとって最も大きな舞台のひとつとなるこの大会は、彼の才能を披露する絶好の機会となるだろう。

(Buda Mendes)

マルコス・レオナルド(20)ブラジル

  • ポジション:フォワード
  • 生年月日:2003年5月2日

U-20ブラジル代表として10試合に出場し、8ゴールを挙げたマルコス・レオナルドは、今回の大会に出場する選手の中で最も得点能力の高いプレーヤーのひとりだ。ブラジルのレジェンド、ペレがかつて所属したクラブであるサントスに所属し、クラブレベルでも23得点を記録している。

2026年までサントスと契約を結んでいるが、U-20ワールドカップのパフォーマンス次第では欧州のビッグクラブから声がかかっても不思議はない。

イタリア・セリエAのローマのジョゼ・モウリーニョ監督は来シーズンに向けて攻撃面を強化するため、彼に興味を示していることも報じられている。

クイン・サリヴァン(19)アメリカ合衆国

  • ポジション:フォワード
  • 生年月日:2004年3月27日

2022年のCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)U-20選手権で得点王に輝いたパクステン・アーロンソンは、今回の大会に出場しないが、アーロンソンに次いで2番目に多く得点を挙げた選手が現地に向かった。

それがクイン・サリヴァンだ。U-20アメリカ合衆国代表として13試合に出場して10ゴール(そのうち6ゴールが昨年の大陸選手権)を挙げている。

しかし、フィラデルフィア・ユニオンに所属するサリヴァンの強みは得点力だけではない。アシストは5を記録しており、ストライカーとしての素質だけでなく、得点のチャンスを生み出す能力も備えている。

サリヴァンはアメリカ合衆国代表の決勝トーナメント進出を演出できるのか。彼のパフォーマンスに注目したい。

(2022 Getty Images)

ルカ・ロメロ(18)アルゼンチン

  • ポジション:ミッドフィールダー
  • 生年月日:2004年11月18日

アルゼンチンには、マンチェスター・シティに所属するマキシモ・ペローネをはじめ、すでにアルゼンチンA代表に招集されている才能ある若手選手が豊富にいる。

そのひとりが18歳のルカ・ロメロだ。セリエAのSSラツィオに所属する彼は、14試合に出場して1ゴールを挙げている。

ロメロは、アルゼンチンの若手有望株に与えられる「次のメッシ(the new Messi)」という言葉ですでに称えられており、2005年のU-20ワールドカップで母国を優勝に導いたメッシのように、ロメロ自身もこの大会での活躍を誓う。

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